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行事報告till2009

行事報告till2009

平成17年5月〜平成21年度に行われた支部活動などの記録です。

写真はクリックで大きくなるものがあります。古いものが下です。

「廃棄物資源循環学会中国四国支部見学会」開催報告
去る平成21年3月27日(金)、岡山県真庭市においてバイオマス施設の見学会が開催されました。約20名が岡山駅を朝9時に出発し、バスで真庭市を訪れ、市内に点在する各種バイオマス施設を見学しました。 まず、「木の駅」勝山木材ふれあい会館にてバイオマスタウン構想の概要について説明がありました。その後、日本有数の製材会社である銘建工業株式会社にて、木くずを利用した発電施設やプレーナくず(かんなくず)を用いたペレット製造施設を見学しました。次に、このペレットをボイラー燃料として利用している公共温水プール「水夢」を訪れ、従来の灯油ボイラーとの比較などについて話を伺いました。そして、有限会社エコライフ商友では、地元の温泉旅館などから出る廃食油からバイオディーゼルを製造する過程について説明があり、あわせて収益を子供たちの環境教育の提供にあてる「まにわエコブック事業」の紹介もありました。最後に、コンクリート二次製品を製造しているランデス株式会社で、木片コンクリートなどの見学がありました。昼食時には真庭の産物を用いたおいしいお弁当を堪能し、また勝山地区の歴史的町並みを散策するなど、真庭の文化と歴史に触れることもできました。 夕方5時頃に無事岡山駅に戻り、解散となりましたが、真庭の企業・自治体・組合などが中心となって進めてきたバイオマスタウン構想を間近に感じるとともに、このような取り組みを生み出した真庭のまちを知るよい機会となりました。


「平成20年度廃棄物学会中国四国支部総会・講演会」開催報告
去る平成20年6月26日(木)、岡山国際交流センター(岡山市)において平成20年度廃棄物学会中国四国支部総会および講演会が開催されました。 総会では9名の出席者および89名の委任状提出者を受けて、平成19年度の事業報告、収支決算報告および会計監査報告が行われ、承認されました。また、今年度の事業計画および予算計画が説明され、審議の結果、承認されました。続いて、約20名が参加する中、講演会が開催されました。まず、「埋立地における硫化水素との戦い」と題して、福岡大学資源循環・環境制御システム研究所の武下俊宏先生から、埋立地における硫化水素の発生原因と影響因子に関する詳細な検討結果、また発生した硫化水素への対策と発生抑制策について幅広いお話がありました。次に、「考古学に見られる戦争」という演題で、岡山大学大学院社会文化科学研究科の松木武彦先生から、過去の遺物から当時の戦争の状況を読み解くプロセスや文化人類学など他分野における研究動向など、大変興味深いお話がありました。 講演会終了後は懇親会も開催され、和やかな雰囲気の中、お互いの親睦を深めるよい機会となりました。

「廃棄物学会中国四国支部講演会」開催報告
去る平成20年5月16日(金)、広島工業大学広島校舎(広島市)において、大気環境学会・日本水環境学会・廃棄物学会の三学会中国四国支部合同講演会が開催されました。約70名が参加する中、「これからの環境研究を考える」をテーマに各学会分野から1名ずつ講師を招き、幅広い視点からの話題提供がありました。 まず、水環境分野からは「水環境分野におけるこれからの課題〜民間企業の立場から〜」と題して、いであ株式会社の伊藤光明氏から流域における政策・制度や水利用、モニタリングに関する課題と提言、化学物質の環境リスク管理、途上国への環境対策技術移転、温暖化に伴う生態系変化について講演がありました。次に、廃棄物分野からは「循環型社会における適正処理」と題して、国立環境研究所循環型社会・廃棄物研究センターの山田正人氏から最終処分技術の限界と新技術システムの方向性、廃棄物ストリームデータベースの構築、環境容量型経済へ向けての提言など、幅広い領域にわたって興味深いお話がありました。最後に、大気環境分野からは国立環境研究所社会環境システム研究領域の小林伸治氏が「自動車による大気汚染やCO2問題に関係した今後の研究展開」と題して、大気環境の現状、国立環境研究所における都市大気研究の概要、自動車排出ガス規制とその効果、さらに最近の研究テーマから自動車起因のNOx、PM排出特性、ナノ粒子の大気動態、交通部門からのCO2削減対策について豊富なデータに基づき講演されました。 講演会終了後の懇親会にも各学会から多数の参加者があり、お互いに交流を深めるよい機会となりました。

「平成19年度廃棄物学会中国四国支部セミナー in 山陰」開催報告
去る平成20年2月29日(金)に、松江市において平成19年度廃棄物学会中国四国支部セミナー in 山陰「水環境の保全・修復と資源循環型技術」が開催されました。本セミナーは、本学会会員が少ない山陰地域の活動拠点となっている島根大学の「宍道湖・中海の水環境保全・修復と資源循環・地域資源の活用プロジェクト研究」を6人の講師により紹介し、本学会の認知と会員の拡充を図ったものです。 前半は、生物資源科学部の野中資博氏から「プロジェクト研究とセミナー演題の位置づけ」の基調講演の後、産学連携センターの佐藤利夫氏から「機能性無機材料による排水からのリン除去・回収・再資源化システムの確立」と題して、リンを選択的に大量吸着できる無機イオン交換体を利用した排水の高度処理とリン回収を同時に行う技術の紹介、野中資博氏から「環境保全・資源循環型機能性コンクリートの開発」と題して、環境浄化機能を持つコンクリートの開発と使用後に藻礁等へ転用し水環境修復を図る技術の紹介、増永二之氏から「中海浚渫底泥と下水汚泥の改質と再利用」と題して、浚渫汚泥を熱改質して農業へ利用する技術の紹介がありました。後半は、産学連携センターの北村寿宏氏から「木材からの吸着用木炭の製造技術の確立とその利用」と題して、建築廃木材を一段階で焼成・賦活化し、水処理木炭を製造する技術の紹介、総合理工学部石賀裕明先氏から「石材の循環利用と水環境」と題して、トンネル等から排出される石材の有効利用技術の紹介がありました。各講演後には活発な意見交換が行われ、交流会も盛会で本学会の活動に関する質問もあり、大変有意義なセミナーとなりました。

「平成19年度廃棄物学会中国四国支部セミナー」開催報告
去る平成19年11月27日(火)に、高知市において平成19年度廃棄物学会中国四国支部セミナー「循環型社会を考える」が開催されました。本セミナーでは、循環型社会構築に向けての最新情報を提供するとともに、高知大学環食同源プロジェクトから地域社会への発信を行うことを目的として、4人の講師の方から話題提供がありました。 まず、国立環境研究所の山田正人氏から「産業廃棄物の物流を捉える〜関東域におけるケーススタディー」と題して、産業廃棄物の物流を把握することの重要性や廃棄物ストリームデータベースの構築などについてお話がありました。続いて、鳥取大学工学部の赤尾聡史氏から「高温L-乳酸発酵による有機性廃棄物の資源化への取り組み」と題した講演があり、生分解性プラスチックであるポリ乳酸の原料となるL-乳酸の非滅菌下での培養について、生ごみを対象とした研究内容の紹介がありました。次に、高知大学農学部の益本俊郎氏から「環食同源プロジェクトによる循環型社会への貢献」と題して、環境の維持・修復と健全で高い付加価値を有する食料生産の両立を体系的に捉えた新しい環境保全型食料生産システムを目指すユニークな取り組みについての様々な研究事例の紹介がありました。最後に、環食同源プロジェクトの一翼を担う高知大学農学部の受田浩之氏から「濃縮海洋深層水を利用した微細藻・デュナリエラの大量培養システムの構築〜新しい二酸化炭素の循環モデルの構築」と題した講演があり、高濃度塩水を好んで生息し、β-カロテンを大量に蓄積するデュナリエラを大量培養しようとする試みについて分かりやすいお話がありました。各講演の後には活発な意見交換も行われ、参加者にとっては大変有意義なセミナーになりました。

「廃棄物学会中国四国支部総会・講演会・見学会」開催報告
去る平成19年6月13日(水)、ピュアリティまきび(岡山市)において平成19年度廃棄物学会中国四国支部総会および講演会が開催されました。 総会では16名の出席者および85名の委任状提出者を受けて、平成18年度の事業報告、収支決算報告および会計監査報告が行われ、承認されました。また、今年度の事業計画および予算計画が説明され、審議の結果、承認されました。さらに、今回は支部役員の交代の時期に当たりますが、青山勲支部長(岡山大学教授)、今岡務副支部長(広島工業大学教授)の新体制で今後2年間の活動を行うことが承認されました。 続いて、約70名が参加する中、本支部と社団法人日本水環境学会中国四国支部との合同講演会が開催されました。まず、「食飼料の循環と水域富栄養化を巡る状況の変化について」と題して、山口大学・浮田正夫名誉教授からお話があり、その後、「廃棄物系バイオマスのリサイクル-廃食用油のリサイクルに関する技術的考察」と題して、岡山大学・田中勝教授から話題提供がありました。講演後には活発な意見交換が行われ、参加者にとって大変有意義な講演会となりました。 翌14日(木)には、15名が参加して水島地区への見学会が開催されました。まず、財団法人岡山県環境保全事業団水島処分場および水島クリーンセンターを訪れ、施設の説明を受けるとともに、処分場を回り、熱心な意見交換を行いました。その後、処分場跡地に造成されたゴルフ場(水島ゴルフリンクス)で昼食をとり、午後は倉敷市資源循環型廃棄物処理施設(水島エコワークス株式会社)および木質系炭化施設(株式会社日本リサイクルマネジメント)を見学しました。梅雨入り直後のあいにくの天気でしたが、広大な工場地帯を背に現場の情報を収集する貴重な機会となりました。

「平成18年度廃棄物学会中国四国支部 廃棄物セミナー」開催報告
去る平成18年9月22日(金)に、広島県において平成18年度廃棄物学会中国四国支部廃棄物セミナーが開催されました。 広島方面および山口方面から計約60人が貸切バスで集合し、まず広島市佐伯区の株式会社カンサイにおいて、産業廃棄物中間処理施設の見学を行いました。事務所内でのビデオによる説明の後、現場に移動し、破砕・乾燥・固定化・焼却などの各施設に加えて、発泡スチロール油化装置、汚泥炭化装置などの新しい試みについても解説を受けました。 引き続いて会場を廿日市市の「きなり村」に移し、見学会・講演会を行いました。きなり村では、株式会社カンサイが自己完結型の循環型社会の実現を目指して様々なプロジェクトに取り組んでいます。見学会では広大なアーティチョーク畑やそれに関連するバイオ実験施設の説明を受けました。続く講演会は敷地内にあるガラス張り三角錐のバイオスフィアを会場として行われました。まず株式会社カンサイ代表取締役の川本義勝氏から「廃棄物処理業の今後の展望と、きなり村コンセプト」と題して、きなり村の立ち上げに至った経緯や廃棄物処理の今後の取り組みについて自身の環境に対する考え方を交えながらお話がありました。次に、広島大学環境安全センターの奥田哲士氏から「プラスチック廃棄物のリサイクルについて」と題した講演があり、我々の生活とプラスチック廃棄物との関わり、プラスチック廃棄物のリサイクルに関する問題点、問題解決のための研究事例紹介など、幅広い内容について時折ユーモアも交えながらお話がありました。 講演会終了後は同会場で交流会も開催され、星空に囲まれたしゃれた雰囲気の中、お互いの親睦を深めることができました。

「廃棄物学会中国四国支部総会・講演会」開催報告
去る平成18年6月23日(金)、岡山国際交流センター(岡山市)において平成18年度廃棄物学会中国四国支部総会および講演会が開催されました。 総会では16名の出席者および91名の委任状提出者を受けて、平成17年度の事業報告、収支決算報告および監査報告が行われ、承認されました。また、今年度の事業計画および予算計画が説明され、審議の結果、承認されました。続いて、約30名が参加する中、講演会が開催されました。まず、「循環型社会形成に向けた総合戦略〜規制・ビジネス・ライフスタイルのポートフォリオ〜」と題して、環境省中国四国地方環境事務所・谷貝雄三氏からお話がありました。これまでの廃棄物・リサイクル政策を整理した上で、法規制、資源循環ビジネス、国際資源循環問題などの側面から現状の課題と今後の展望について体系的に解説していただきました。次に、「広島県における環境関連の産業育成事業と研究開発支援事業について」という演題で広島工業大学・今岡務教授からお話がありました。行政の主導的事業や業界、大学等も巻き込んだNPO活動など、環境産業や関連研究開発を支援するための広島県における先進的な取り組み事例が紹介されました。 講演会終了後は交流会も開催され、和やかな雰囲気の中、お互いの親睦を深めるよい機会となりました。


「廃棄物学会中国四国支部講演会」開催報告
去る平成18年5月19日(金)、松江東急イン(松江市)において、大気環境学会・日本水環境学会・廃棄物学会の三学会中国四国支部合同講演会が開催されました。約50名が参加する中、アスベスト問題を中心に各学会分野から1名ずつ講師を招き、幅広い視点からの話題提供がありました。 まず、大気環境分野からは「アスベスト問題の推移と課題-ハイリスク空間と測定分析法-」と題して、株式会社環境管理センターの朝来野国彦氏からアスベスト消費量の推移、使用状況、気中・建材中アスベスト濃度の測定分析方法と現状について豊富なデータに基づいた講演がありました。次に、水環境分野からは「水道水中のアスベストの健康影響とその対策」と題して、国立保健医療科学院の秋葉道宏氏から水道用石綿セメント管の残存状況とそこから水道水中に混入したアスベストの健康影響について興味深いお話がありました。最後に、廃棄物分野からは浮田正夫中国四国支部長(山口大学)が「地方における循環型社会の構築」と題して、廃棄物をめぐる最近の動向や今後の課題について具体例を交えながら講演されました。環境問題の理解と解決には幅広い視点で現象を捉えることが必要ですが、本講演会は普段交流の少ない学会会員間での情報交換を行う貴重な機会となりました。 講演会終了後の懇親会にも各学会から多数の参加者があり、さらに交流を深めることができました。


「ハイムーン環境まんが展in ひろしま・高月紘先生講演会」開催報告
去る平成17年11月16日(水)〜20日(日)に、広島市まちづくり市民交流プラザにおいて、「ハイムーン環境まんが展 in ひろしま」が開催されました。同展は、ハイムーン環境まんが展 in ひろしま実行委員会と廃棄物学会中国四国支部の主催であり、ハイムーンこと高月紘先生(石川県立大学)の環境まんがの原画21点が展示されました。ライフスタイルのあり方や環境問題の本質をほのぼのとしたタッチの中に風刺もきかせて表現されたまんがの数々に、来場した多くの市民が共感し、自らの生活を見直す機会としているようでした。 また、本まんが展のためのオリジナル作品「ごみと平和」も展示され、戦争もごみもない持続可能な社会へ向けてのメッセージが込められた作品となっていました。展示会場にはごみ問題に関するクイズやごみ減量のアイデア紹介などのコーナーも設けられ、期間中の来場者は約2000人にのぼりました。 19日(日)には高月先生の講演会およびワークショップが開催されました。講演会では会場一杯の120人を超える市民が参加する中、「まんがで環境問題を考える」と題して、ごみ問題にとどまらず地球環境問題も含めて、まんがによる分かりやすい示唆に富んだお話がありました。 続くワークショップでは、34人の参加者がハイムーン先生からまんがの描き方の基本を教わった後に、5グループに分かれて「2R(ReduceとReuse)」をテーマとした環境まんがの作成にチャレンジしました。小学生から年配の方までの市民が自由にアイデアを出し合い、完成したまんがの発表会を行いました。ハイムーン先生をうならせるユニークなアイデアに会場が沸く場面もあり、参加者は貴重な機会を十分に楽しんでいるようでした。

(左から、まんが展の様子、オリジナル作品、講演会の様子、ワークショップの様子)


「平成17年度廃棄物学会中国四国支部 廃棄物セミナー」開催報告
去る平成17年10月14日(金)に、山口県周南市において平成17年度廃棄物学会中国四国支部廃棄物セミナーが開催されました。 午前中は約50人が参加して見学会が行われました。まず、山口エコテック株式会社を訪問し、焼却灰のセメント原料化プロセスについて説明を受け、異物除去、粉砕、脱ダイオキシン、脱水濾過などの各施設を見て回りました。続いて株式会社トクヤマの廃棄物最終処分場およびセメント工場を見学しました。あいにくの雨模様のため、車中からの見学にとどまりましたが、参加者からは熱心な質問が多く寄せられていました。 午後は周南市徳山保健センター検診ホールにおいて講演会が開催されました。約60人が参加する中、まず浮田正夫支部長(山口大学)の挨拶があり、続いて山口県環境生活部廃棄物・リサイクル対策課の重田通正氏から「山口県における廃棄物最終処分場の現状」と題して、山口県における一般・産業廃棄物の排出状況と最終処分場の設置状況、産業廃棄物広域最終処分場整備への取り組みに関する講演がありました。次に、独立行政法人国立環境研究所の井上雄三氏から「廃棄物最終処分場の現状と課題」と題した講演があり、入れもの(容器)、入れられるもの(埋立物)、入れ方(埋立施工)の視点に基づいた技術的検討やケア、監視、コミュニケーションの重要性について、示唆に富んだお話がありました。最後に、君津システム株式会社の鈴木喜計氏から「廃棄物最終処分場と地質汚染」と題する講演があり、地質汚染に関する豊富な現場経験に基づいて確立されてきた調査・対策・リスク回避手法などについて、廃棄物最終処分場と密接に関連したお話がありました。 講演会終了後は同会場で交流会も開催され、お互いの親睦を深めるよい機会となりました。


「廃棄物学会中国四国支部総会・講演会」開催報告
平成17年7月7日(木)、山口大学工学部(宇部市)において平成17年度廃棄物学会中国四国支部総会および講演会が開催されました。 総会では中国四国各県からの15名の出席者および110名の委任状提出者を受けて、平成16年度の事業報告および決算報告が行われ、さらに今年度の事業計画および予算計画が審議されました。また、今回は支部役員の交代の時期に当たりますが、浮田正夫支部長(山口大学工学部教授)および渡部英雄副支部長(財団法人ひろしま産業振興機構常務理事)の体制で引き続き2年間の活動を行うことが承認されました。 続いて、約70名が参加する中、「循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント〜廃棄物処分場の有害物質の安全・安心保障」と題して、岡山大学大学院環境学研究科・小野芳朗教授の講演会が開催されました。講演では、現在の最終処分場の問題点を整理した上で、浸透水量の制御、有害物質の浸出メカニズム解明、内部保有水の制御、リスク管理手法の開発、もしもの時のための影響予測など、様々な観点に基づく最終処分場の安全・安心保障へ向けての取り組みが紹介されました。 講演会終了後は交流会も開催され、アットホームな雰囲気の中、お互いの親睦を深めるよい機会となりました。



「廃棄物学会中国四国支部講演会」開催報告
平成17年5月20日(金)、ピュアリティまきび(岡山市)において、大気環境学会・日本水環境学会・廃棄物学会の三学会中国四国支部合同講演会が開催されました。 約70名が参加する中、「大気・水・廃棄物の各視点からの地球温暖化抑制に対する取り組み」をテーマとして、各学会分野から1名ずつ講師を招き、幅広い視点から地球温暖化に関する話題提供がありました。まず、大気環境分野からは「最近観測される大気中二酸化炭素濃度の上昇と地球の温暖化」と題して独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センターの向井人史氏から温暖化の最新動向について豊富なデータに基づいた講演がありました。次に、水環境分野からは「下水道施設における地球温暖化ガス抑制に対する取り組み」と題して日本下水道事業団技術開発研修本部技術開発部の森田弘昭氏から下水処理過程における温室効果ガスの発生と抑制対策について興味深いお話がありました。最後に、廃棄物分野からは岡山県環境保全事業団の中平徹也氏が「地球温暖化の民生部門の取り組みについて」と題して市民への情報提供や啓発活動についてユーモアも交えながら講演されました。環境問題の理解と解決には幅広い視点で現象を捉えることが必要でありますが、本講演会は普段交流のない学会会員間での情報交換を行う貴重な機会となりました。 講演会終了後の懇親会にも各学会から多数の参加者があり、さらに交流を深めることができました。


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