米国における有害廃棄物研究の現状と将来

細　見　正　明*

【要　旨】　米国環境保護庁（EPA）における有害廃棄物研究の動向をまとめた。資源保全再生法及びスーパーファンド法は，EPAに対し有害廃棄物に関する規制権限を付与している。このため，EPAはこれらの法律の施行をするために必要な支援研究を実施してきた。まず，EPAの組織ならびにEPAの有害廃棄物研究の基盤となる資源再生保全法とスーパーファンド法の概略をまとめ，次に，両法律に対応する主要な研究内容をまとめ，有害廃棄物研究の展望について述べた。

キーワード: 有害廃棄物，研究計画，米国，スーパーファンド法，資源保全再生法

廃棄物学会誌，Vol. 1, No.1, pp.43-51, 1990

原稿受付　1990.6.23

* 環境庁国立環境研究所水質土壌環境部