【特 集 :廃棄物の埋立と環境保全】

大量発生廃棄物の埋立問題

――建設廃棄物・残土処分の実態と問題構造――

青 山 俊 介*

【要 旨】 我が国における建設廃棄物は,廃棄物全般のなかでも,その量と不適正処分などの面で極めて問題の多い廃棄物として存在し,また,残土は,廃棄物処理法上の廃棄物ではないが,産業廃棄物全体に匹敵する規模で発生し,その処分を誤ると我が国の国土環境の壊廃に繋がる潜在力を持つものと捉える必要がある。本稿では,これらの建設廃棄物と建設残土を大量発生廃棄物として捉え,平成3年度から建設省により本格的な調査として実施されることになった建設副産物センサス結果などをベ−スに,発生量から処理・処分の実態を明らかにすると共に,これら廃棄物の処分に関わる問題構造を整理した。

キーワード: 建設副産物,建設混合廃棄物,建設汚泥,再生利用,残土受入地

廃棄物学会誌,Vol. 4, No.1, pp.17-22, 1993

原稿受付 1992.12.28

* (株)エックス都市研究所 代表取締役

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