【特 集 :廃棄物学会第5回研究発表会】

シンポジウム LCAは廃棄物問題の解決に役立つのか

――LCAと製品アセスの現状と課題――

福 島 哲 郎*

【要 旨】 「廃棄物の削減と資源の有効利用」の観点から,廃棄物処理法の改正(厚生省)とリサイクル法(通産省)が制定された。リサイクル法では,第1種指定製品として,冷蔵庫,洗濯機,テレビ,エアコンと自動車が指定された。これらの指定製品の材料構成をみると年々プラスチックが増加しており,リサイクルならびに廃棄物の削減の観点からみて,プラスチックのリサイクル材料開発が重要となる。一方,国際標準化(ISO)の動向として,手法を使ったEnvironmental Report Cardのようなエコラベルが討議をされており,環境問題の大きなテーマとして,廃棄物とリサイクル問題があげられている。本稿では,環境管理(ISO14000)の動向とエコラベル,リサイクル設計法,環境適応型プラスチックの開発,ならびにリサイクルの製品事例について述べる。

キーワード: 廃棄物,リサイクル,LCA,エコラベル,環境管理

廃棄物学会誌,Vol. 6, No.2, pp.101-105, 1995

原稿受付 1995.1.13

* (株)日本環境認証機構 代表取締役専務取締役

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