【特 集 :一般廃棄物とエネルギー利用】

都市ごみの固形燃料化技術

石 井   昇*

【要 旨】 環境問題が重視されている昨今,ごみ(資源)のリサイクルの必要性が求められている。エネルギー回収型ごみ処理方式の一種としてごみの固形燃料化が着目されている。固形燃料化システムは,ごみに石灰を添加し,固形化することで,長期の安定貯蔵しやすい燃料に転換することにより,ごみの持つエネルギーを有効に活用できるシステムであり,現在,ごみ処理方式として主流である焼却方式を補完するシステムである。固形燃料化技術に関して,ごみ処理における位置づけ,システムの種類,普及状況,利用技術等について概説する。

キーワード: 固形燃料,一般廃棄物,サーマルリサイクル,RDF,発電

廃棄物学会誌,Vol. 6, No.3, pp.218-228, 1995

原稿受付 1995.3.20

* (株)荏原製作所環境プラント事業部技術第3部副部長

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