【会議報告】

市民とごみ再考――ごみ問題を市民,地域レベルで再考する――

中 谷 健 二*

【要 旨】 ごみ問題を始めとする資源環境問題を考えるとき,わが国の社会経済システムを制度面で変革していく必要があるが,社会経済の構成員である市民や,市民の生活の場である地域の意識や行動もそれに併せて変革していくことも大切である。ここでは,廃棄物研究財団が全日本自治団体労働組合の委託を受け地域調査計画研究所とともに,ごみ問題を市民地域レベルで再考し,ごみ問題に対する住民協力や地域の活性化をテーマに6回にわたり開催したフォーラムの概要を紹介する。

キーワード: 市民,地域,活性化,協調,社会経済システム

廃棄物学会誌,Vol. 7, No.2, pp.168-177, 1996

原稿受付 1996.1.11

* 財団法人 廃棄物研究財団 大阪研究センター

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扇町パークビル5階