【特 集 :RDF(ごみ燃料)】

都市ごみ処理における固形燃料化技術の実用性と今後の課題

――廃棄物処理におけるコンサルタントの視点から――

鍵 谷   司*

【要 旨】 わが国における一般廃棄物の排出とリサイクルの実態,ならびに可燃ごみのリサイクル状況について解説した。ついで,ごみ固形燃料化の主要技術の解説と稼働実績について紹介した。さらに,ごみ固形燃料の燃焼試験を行い,環境への負荷の程度について測定した結果を紹介した。とくに,排出ガス中のダイオキシン類濃度の特性について考察し,ごみ焼却処理時における排出濃度よりも低濃度であることを明らかにした。また,ごみ燃料化技術を廃棄物処理施設として整備する場合の手続きの経緯や国庫補助の特性について紹介した。

キーワード: 一般廃棄物,固形燃料,施設整備,燃料利用,RDF燃焼試験

廃棄物学会誌,Vol. 7, No.4, pp.352-362, 1996

原稿受付 1996.5.20

* 環境計画センター 常任理事

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