【研究ノート】

高効率化ごみ発電におけるエネルギー回収とCO2 排出量削減効果の推定

乙 間 末 広*・森   保 文*・麻 生 知 宣**・鮫 島 良 二**

【要 旨】 ごみ焼却熱を利用して発電を行うためには発電設備を追加設置しなければならず,これらの設備の製造・建設・運転に伴うエネルギーも必要となる。ここでは,ごみ発電の高効率化を目的としたリパワリングおよびNOx,ダイオキシン同時抑制を目指したリバーニングについてライフサイクルエネルギーバランスを検討し,これらの方法がエネルギ―回収に有効であり,また,リパワリングではごみ焼却炉に併設するガスタービンについて総合的に効率の最も良くなる最適なサイズが存在することを示した。

キーワード: ごみ発電,リパワリング,リバーニング,リサイクル,LCA

廃棄物学会論文誌,Vol. 8, No.7, pp.335-341, 1997

原稿受付 1996.11.29

* 国立環境研究所 社会環境システム部

** (株)タクマ 技術開発部

連絡先:〒305 茨城県つくば市小野川16-2

国立環境研究所 乙間 末広