善通寺市と広島市における排出源分別収集システムの比較と相異の要因に関する研究
早 瀬 光 司*・市 本 秀 雄*
【要 旨】 排出源分別収集を行っている善通寺市と広島市において調査・研究を行ったところ,送出される資源化物送出原単位および資源分別率で善通寺市の方がより良いシステムであることがわかった。その要因として,善通寺市には地区環境推進会や集積場毎の環境推進会といった市民の顔の見えるトップダウン・ボトムアップ型の意志伝達・協力システムの存在とその活動があり,これが集積場における効率的な分別収集のキーポイントになっていることが判明した。
キーワード: 環境推進会,リサイクルの推進,分別収集,市民参加,善通寺市
廃棄物学会論文誌,Vol. 9, No.1, pp.39-42, 1998
原稿受付 1997.6.9
* 広島大学大学院生物圏科学研究科
連絡先:〒739-0046 東広島市鏡山1-7-1
広島大学総合科学部 早瀬 光司