欧州における都市ごみ処理技術の動向
福 永 勲*
【要 旨】 欧州など海外における都市ごみを主とした廃棄物処理技術の現状ならびに今後の動向について整理し,視点として廃棄物発生量と処理方式の変化について法規制(容器包装法,排ガス規制,焼却残渣の規制)などの影響について述べる。また,具体的な処理技術の変化として数ある技術のうち高発熱量化に対応する水冷火格子,高温集じん,熱分解・ガス化溶融技術について紹介したい。
キーワード: 容器包装法,排ガス,焼却残渣,水冷火格子,高温集じん,熱分解・ガス化溶融炉
廃棄物学会誌,Vol. 9, No.7, pp.487-495, 1998
原稿受付 1998.10.1
* 大阪市立環境科学研究所
連絡先:〒543-0026 大阪市天王寺区東上町8-34
大阪市立環境科学研究所 研究主幹 福永 勲