【特 集:廃棄物についての全国での活動――研究委員会研究活動(消費者市民部会)――】

「生ごみは資源」を日本の常識に!

福 渡 和 子*

【要 旨】 生ごみ処理に関心をもつ関係専門家と市民がネットワークすることにより,不快害虫対策も含めた悪臭の出ない家庭の生ごみ排出法および堆肥化法を開発。この開発により生ごみを資源としてリサイクルする可能性が開ける。生ごみは持続可能な真の循環型社会を構築するためになくてはならない資源であるという認識は,地球生態系の一構成員に過ぎない人類が謙虚に認めなければならない自然の摂理。生態系の循環に逆らう科学技術は百害あって一利なし。

キーワード: ネットワーク,家庭の生ごみ,生ごみ堆肥化法,持続可能な真の循環型社会,自然の摂理

廃棄物学会誌,Vol. 10, No.6, pp.420-426, 1999

原稿受付 1999.10.4

* 生ごみリサイクル全国ネットワーク 事務局長

連絡先:〒101-0061 東京都千代田区三崎町3-1-5