【特 集:廃棄物についての全国での活動――研究委員会研究活動(消費者市民部会)――】

21世紀型の「廃棄物処理トータルシステム」

大 嶋 茂 男*

【要 旨】 21世紀の廃棄物処理は,まず,有害危険物を分別回収し,無害化処理をすること,有機物は,堆肥化,バイオガス化,飼料化に循環させること,その上で資源化すべきものは資源化して,燃やす・埋め立てるものは極小化するという政策を中心にすえるべきである。現在行われている政策はその方向を踏まえたものになっていない中途半端なものになっているのであらためるべきだ。

キーワード: 有害危険物,有機物の資源化,燃やす・埋め立てるの極小化,リサイクル

廃棄物学会誌,Vol. 10, No.6, pp.432-435, 1999

原稿受付 1999.10.1

* 永続経済研究所 3Rシステム推進機構主宰

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