【解  説】

環境影響評価法の手続とその課題

倉 阪 秀 史*

【要 旨】 平成11年6月12日に全面施行された環境影響評価法について,平成9年6月13日の同法の公布以来作成されてきた,基本的事項,施行令,施行規則,各省庁技術指針などのさまざまな下位法令を踏まえて,その手続の内容を明らかにするとともに,個別の手続ごとの課題を指摘する。特に,対象事業かどうかを決めるスクリーニングの手続,方法書の手続(スコーピング)をはじめとして,本法によってはじめて導入された手続について詳細に検討する。最後に,廃棄物処理法における施設設置許可手続との関係に触れる。

キーワード: 環境影響評価法,スクリーニング,スコーピング,廃棄物処理法,施設設置許可手続

廃棄物学会誌,Vol. 10, No.6, pp.436-446, 1999

原稿受付 1999.9.16

* 千葉大学法経学部総合政策学科

連絡先:〒263-8522 千葉市稲毛区弥生町1-33