【調査報告】
ディスポーザ排水の負荷原単位設定
竹 崎 義 則*・清 水 康 利*・稲 森 悠 平**・山 海 敏 弘***

【要 旨】 ディスポーザは,それ単独では設置が自粛されていた。しかし,1998年から排水処理槽と組み合わせ,環境負荷を減らすシステムであれば設置が認められるに至っている。家庭から実際に発生する生ごみは,その組成が複雑であるためディスポーザ排水処理システムを評価,開発するためには標準ディスポーザ排水が必要である。そのためディスポーザによって粉砕した生ごみを含む台所排水の負荷原単位を文献調査や実態調査によって決定した。設定したディスポーザ排水の成分は,標準生ごみを用いた排水を分析した結果から近似して決定した。ディスポーザ排水を含む台所排水の流入パターンも実態調査によって設定した。

キーワード:ディスポーザ,生ごみ,リサイクル,負荷原単位,排水処理
廃棄物学会誌,Vol.12,No.5,pp.312-321,2001
原稿受付 2001.3.8
*東陶機器株式会社 新規事業推進第二部
**国立環境研究所 バイオエコエンジニアリング研究室
***国土交通省 国土技術政策総合研究所 環境・設備基準研究室
連絡先:〒802-8601 北九州市小倉北区中島2丁目1-1
東陶機器株式会社 新規事業推進第二部 竹崎 義則