【要　旨】　ダイオキシン類対策や廃棄物発電の高効率化要請など多くの観点から現在大きな転換期にある廃棄物処理プラント技術のうち，主要な技術課題である高温部材の複合型高温腐食問題に関するメカニズム，高温腐食防止策と高耐食性合金開発・実用化動向などについて最近10年間の研究開発成果を紹介した。さらに，熱分解ガス化溶融システムを中心とする次世代型プラント技術における材料の耐環境性問題と技術動向などについても言及した。

キーワード:高効率廃棄物発電，高温高圧型ボイラ，高温腐食，高耐食性合金，オキシクロリネーション反応
廃棄物学会誌，Vol.13,No.1,pp.38-46,2002
原稿受付　2001.12.10
*東京都立大学大学院工学研究科機械工学専攻　教授
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