プラスチックのライフサイクルに係わる技術情報基盤の構築
仲   勇 治*・鍵 山   喬**
【要 旨】 人工物循環系の構成や運営に関する評価は,循環系が多数の異業種から構成されていることもあり,極めて難しい状況にある。現状のプラスチックの循環系に関わる技術情報基盤を「物流計画や循環系設計,およびその実行を,要素技術やLCAなどを含む総合的な観点から評価できるエンジニアリング環境」と定義し,それを構築するプロジェクトが始まっている。PETボトルを例に取り,そのライフサイクルの視点から問題点を整理し,評価項目の一つであるLCAのためのデータの現状やケミカルリサイクルにおいて予想される物流や品質上の問題点について述べた。
キーワード:プラスチック,技術情報基盤,循環型システム,LCA,ケミカルリサイクル
廃棄物学会誌,Vol.13,No.2,pp.113-120,2002
原稿受付 2002.1.21
*東京工業大学 フロンティア創造共同研究センター 教授
**(財)化学技術戦略推進機構
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東京工業大学 フロンティア創造共同研究センター 仲 勇治