【特 集:循環型社会形成とサービサイジング・エコビジネス】

循環型社会とサービサイジング
和 田 安 彦*

【要 旨】 循環型社会の推進により,ごみの発生抑制,再使用,再生利用は不可欠になっている。現在,素材の回収・再資源化は進みつつあるが,加えて廃棄物の発生抑制,再利用に向けた取組が必要である。本稿では,資源循環生産性の向上,循環利用率の向上,最終処分量の極小化を実現するサービス提供モデルとしてサービサイジングが循環型社会にどのような点で寄与するのかについて述べ,その概念と効用,モデル事業と今後の方向について考察した。

キーワード:循環型社会,サービサイジング,資源生産性,機能提供,3R
廃棄物学会誌,Vol.17, No.3, pp.101-110, 2006
原稿受付 2006.4.4
* 関西大学大学院工学部
連絡先:〒564-8680 吹田市山手町3-3-35