【調査報告】

都道府県等におけるリサイクル製品認定制度の現状と課題――制度調査と問題事例――
宮 脇 健太郎*・大 迫 政 浩**・肴 倉 宏 史**

【要 旨】 循環型社会形成を進める上でリサイクル促進は重要な課題である。そのために国から地方自治体まで様々な法的枠組み,制度が作られている。本稿では,グリーン調達,エコマーク,都道府県等で実施されているリサイクル製品認定制度の一部を紹介した。特にリサイクル製品認定制度について,品質・環境面での認定状況などを広く調査した結果をまとめた。また近年,中部地区で問題となり,最終的には産業廃棄物不適正処理と認定されたリサイクル埋め戻し材「フェロシルト」の問題事例についても,問題発生の経緯を整理し,当事者の問題点等を検討し指摘した。

キーワード:再生材,リサイクル認定制度,土木資材,再生製品評価方法,フェロシルト
廃棄物学会誌,Vol.18, No.3, pp.182-193, 2007
原稿受付 2007.1.14  原稿受理 2007.3.15
* 明星大学理工学部環境システム学科
** 国立環境研究所
連絡先:〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1
明星大学理工学部環境システム学科  宮脇健太郎