【特 集:建設汚泥】

建設汚泥の再生利用の現状と課題
嘉 門 雅 史*

【要 旨】 資源循環型社会構築に向けて,建設リサイクルはほぼ順調な進展が見られており,建設廃棄物の再資源化等率は92%に達している。しかしながら,より一層のリサイクル推進のために,平成20年4月に国土交通省から「建設リサイクル推進計画2008」が出されたが,この中でも建設汚泥の再資源化率の向上は重要な課題であることから,現状の課題を整理して,再生利用のための方策をとりまとめた。特に関係者の横断的な連携によって,再生利用をより推進することの重要性を述べ,建設汚泥の一層の有効利用の道を提案した。

キーワード:縮減,リサイクル,再生利用制度,自ら利用,個別指定
廃棄物学会誌,Vol.19, No.3, pp.122-130, 2008
原稿受付 2008.4.28
*京都大学大学院地球環境学堂
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