【特 集:廃棄物関連CDM事業】

廃食用油を用いたバイオディーゼルプロジェクトと地方自治体レベルでの気候変動対策の可能性について
宇 高 史 昭*

【要 旨】 京都市において実施されている廃食用油を活用したバイオディーゼル燃料化事業の経験を基に検討された国際環境協力の取り組みより,気候変動対策と地域の環境問題等の改善 (コベネフィット) を同時に実現する可能性が明らかとなっている。また,カーボン・オフセット等の取り組みとの連携により,市民・企業等も巻き込んだ新たな気候変動対策に展開することも検討されている。

キーワード:地方自治体,国際環境協力,廃食用油,バイオディーゼル燃料 (BDF),コベネフィット
廃棄物資源循環学会誌,Vol.20, No.4, pp.183-186, 2009
原稿受付 2009.6.29
* 京都市環境政策局地球温暖化対策室
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