【研究ノート】
ポリウレタン改質固形燃料の調製
小 寺 洋 一*・本 田 辰 三**・田 坂 茂***
【要 旨】 廃棄冷蔵庫断熱材のポリウレタン粉を廃食用油で加熱改質し,熱可塑性を有する改質生成物を収率56%で得た。燃料時の発熱量について,原料のポリウレタン粉28.5から改質反応後は37.5kJ/gへと上げることができた。冷却時に粒状の固形燃料として成形することができ,粒径約3.5mmの場合,かさ比重0.7g/cm3,真比重1.1g/cm3で成形品が得られた。
キーワード:ポリウレタン,断熱材,固形燃料,食用油,熱可塑化
廃棄物資源循環学会論文誌,Vol.21, No.1, pp.44-48, 2010
原稿受付 2009.3.16 原稿受理 2009.9.10
* (独)産業技術総合研究所環境管理技術研究部門
** リプラ(株)
*** 静岡大学工学部物質工学科
連絡先:〒305-8569 茨城県つくば市小野川16-1
(独)産業技術総合研究所環境管理技術研究部門 小寺 洋一