廃棄物資源循環学会ニュース  2010年1月1日

新年挨拶


廃棄物資源循環学会 会長 山本和夫

 明けましておめでとうございます。

 (社)廃棄物資源循環学会となりまして1年あまりが経過し、新たな年を迎えています。本年は、次期理事選挙がもうすぐ実施され、新たな会長の下に本格的な学会活動が展開される年でもあります。

 学会の健全で持続可能な活動のためには経営資源の安定が不可欠であります。しかし、そのためにと会員増強を会費収入確保の観点のみから捉えて、「会員数の増加」が自己目的化されたり、逆にそれを右肩上がりの成長神話だと切り捨て、収入に見合った活動と称して学会のあるべき姿へむけての取り組みを萎縮させたりしてはならないでしょう。

 その意味でも、年頭にあたり、皆様と共に「学会の使命」を反芻してみたいと存じます。

1.学術的立場から社会に向けて、積極的に情報発信・問題提起・提言を行い、循環型社会の形成と廃棄物問題の解決に貢献する。

2.社会との密接なコミュニケーションに基づき、市民をはじめ学会内外の多様な主体の参加と、幅広い学術的基盤の上で実学を志向する総合学会として社会に貢献する。

3.国際的な学術連携の中で、学術的コミュニティ間のパートナーシップを構築し、相互の学問の発展を通して循環型社会の形成と廃棄物問題の解決に貢献する。

 世の中そのものが変化の激しい時代に入りつつあります。学会組織としても世代交代が進んでいきます。如上の学会使命に賛同し協働していただける個人、法人、団体の方々の力が結集できるように、学会の姿をより明確にしていかなければなりません。その中でも、特に若い方々のより積極的な学会活動への関与が期待されます。シニアの方々のアドバイスが、より反映されるような学会運営も必要でしょう。

 会員各位ならびに廃棄物資源循環学会のさらなる発展を祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

 本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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