廃棄物資源循環学会「災害廃棄物対策・復興タスクチーム」発足について
2011年3月11日東北地方太平洋沖地震により、東北地方ならびに北関東地方を中心に
甚大な被害が生じています。今回は、地震動による建物被害からの震災廃棄物だけで
なく、広範囲かつ巨大なエネルギーをもった津波による災害廃棄物、つまり、津波廃
棄物が発生し、災害対応の初動時より大きな課題となっています。また、適切かつ迅
速な災害廃棄物処理が、地域の復旧・復興において必須であることは言うまでもあり
ません。さらに、日本においては、西南日本の南海トラフでの東海・東南海・南海地
震の発生が危惧されており、今回と同様に地震動による被害だけでなく、津波による
被災も懸念されています。
これらのことから、今回の東北地方太平洋沖地震での災害廃棄物に関して、直近でで
きる支援を行いつつ記録として残すことともに、将来に向けて、詳細な調査研究の実
施により、学術的・体系的な知見として取りまとめることを目的に、廃棄物資源循環
学会に「災害廃棄物対策・復興タスクチーム」を発足させることとしました。
2011年3月18日
タスクチームHP
http://eprc.kyoto-u.ac.jp/saigai/
掲載:2011年3月22日