第21回廃棄物学会研究発表会
 リサイクルシステム技術研究部会 企画セッションプログラム(G2)
              2010年11月4日(木)  15:15〜16:45
                 金沢市文化ホール 3階大会議室(第2会場)


 講演 & パネルディスカッション
  プラスチックリサイクルにおける容器包装リサイクル法の意義

コーディネーター:吉岡敏明(東北大学、部会メンバー)
パネリスト:森口祐一 ((独)国立環境研究所)
       河合義雄(プラスチック容器包装リサイクル推進協議会)
       遠藤守也(仙台市市役所)















プログラム
第1部:講演(15:15-16:00 各15分)
 ・「リサイクル手法と制度との関連」 森口祐一((独)国立環境研究所)
 ・「特定事業者の見解」河合義雄(プラスチック容器包装リサイクル推進協議会)
 ・「廃プラスチック回収における自治体の現状」遠藤守也(仙台市市役所)

第2部:パネルディスカッション(16:00-16:45)
 コーディネーター: 吉岡敏明(東北大学)
 パネリスト: 森口祐一,河合義雄,遠藤守也


要約
 容器包装リサイクル法が施行され,今では広く社会に定着している一方で,制度内容の検討や要素技術開発への取組みが積極的に行われています。しかしながら,プラスチックにおいてはリサイクル手法の位置づけに課題があることも指摘されています。
 リサイクルシステム・技術研究部会では,各リサイクル手法と制度のとの関連,リサイクルを委託する特定事業者側の見解と回収を行っている自治体サイドの取組みについて「プラスチックリサイクルにおける容器包装リサイクル法の意義」と題した企画セッションを行いました。
 参加者は80名を越え,裏表の無い議論が交わされました。

 第1部では,国立環境研究所の森口祐一氏により容リ法の概要の説明があり,次いでプラスチック容器包装リサイクル推進協議会会長の河合義雄氏より「特定事業者の見解」,最後に、仙台市環境局リサイクル推進課課長の遠藤守也氏から「廃プラスチック回収における自治体の現状」について説明がなされました。
 さらに,森口氏よりリサイクル手法と制度との関連について,今後どのように容リ法を検討していかなければならないか,4つの試行的シナリオを提示いただきました。
 
 第2部では,1部の講演をベースにパネル討論が進められました。討論に先立ち,議論が拡散しないように,「PETボトル問題」と「拡大生産者責任」については,あえて今回の議論から外し,主に現行制度におけるリサイクル手法の優先性の是非,それによって生じている課題について焦点を絞って討論が進められました。どのパネラーからも多くの課題点が指摘されました。
 さらに,これらの問題点の解決には森口氏の示すシナリオの他にも幾つかの提案があり,今後も現行法の課題点の整理をしつつ様々な角度から今後も多くの議論・検討が必要であることが共有・認識できた討論会でした。


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