第20 回廃棄物資源循環学会研究発表会が、9 月17日(木)〜19 日(土)の3 日間、名古屋大学東山キャンパス豊田講堂及びIB 電子情報館の2 会場にて開催されます。例年は11 月に開催されていた研究発表会が、今年はR’09 Twin World Congress(環境技術および資源マネジメント国際会議2009)及びWorld ResourcesForum 2009 の開催(9 月14 日(月)〜16 日(水)、於:名古屋大学、http://www.r2009.org/)に合わせたため、2 か月早い開催となりました。蒸し暑い名古屋での開催にも関わらず、今年も例年通り多数の研究発表(口頭発表:193 編、ポスター発表:94 編、国際セッション:48 編)が予定されています。加えて、特別プログラム企画セッション市民展示国際シンポジウム「アジア太平洋地域の適正な廃棄物管理・循環型社会形成」施設見学(ガス化溶融炉、愛岐最終処分場、他)などが予定されています。2 日目(9 月18 日(金)16:30-18:00 豊田講堂大ホール)に開催される特別プログラム「生物多様性条約COP10 を1 年後に控えて」(一般公開)では、来年愛知県名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を前にして、講演とパネルディスカッションを行い、参加者の皆さんと多いに考え、語り合います。これらの特別セッションを企画することにより参加者の方々への有益な情報提供の場になればと思います。1 日目と2 日目の夕刻には、実行委員会、各研究部会、若手の会により、12 の企画セッションが開催されます。ここでは紙面の都合上、実行委員会が取り組む企画セッションについてのみ紹介します。他の企画セッションについては、すでにお送りしております参加案内をご覧ください。

  
G1 「伊勢湾台風から半世紀〜災害廃棄物について考える」
9 月17 日(木)16:45-18:15 第6 会場

自然災害の発生はある意味で避けようのない現実ですが、課題は災害による被害をできるだけ抑制することです。最近は防災の概念が、災害による被害を出さないための取り組みから、発生が予想される被害をできるだけ低減していく「減災」の考え方と、災害廃棄物対策の事前準備が極めて重要です。本セッションでは、この災害廃棄物に関する最新の情報交換を行い、災害廃棄物対策に関して議論を深めたいと考えています。

G2 「今「環境教育」について考える−学会・自治体・企業・市民団体の取り組みについて」
9 月17 日(木)16:45-18:15 第1 会場

東海・北陸支部では、環境教育に力を入れ、学校訪問などを通して生徒らへの環境に関する啓蒙活動を実践してきました。こうした取り組みは、学会だけでなく自治体や企業、市民団体も積極的に関与しています。本セッションでは、各取り組みを報告すると共に、実践で得られた教訓などについて議論します。

  

G3 「省CO型社会を目指す新しい技術−システムの構築とビジネス化に向けて」
9 月17 日(木)16:45-18:15 第2 会場

廃棄物焼却炉を始めとする地域内の中小規模排出源の排ガスからCO2 を分離回収し、農業や工業の生産活動に利用する研究開発、下水再生水の温度差を利用してエネルギーを発生させ、地域内で活用する事業など、来るべき省CO2 型社会における有望なビジネスの可能性を、代表企業の2 社から紹介します。

本研究発表会は例年に比べて2 ヶ月早い開催ですが、実行委員一同、皆様の来名を心よりお待ちしています。残暑の厳しい名古屋でお会いしましょう。
廃棄物学会ニュース No.112  廃棄物資源循環学会発行より転載
年会のページへ

Copyright 2009 Japan Society of Material Cycles and Waste Management, All Rights Reserved.