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「有害廃棄物・放射性廃棄物処分への セメント・コンクリート技術の 適用研究委員会」報告会

趣旨

近年、多様化する社会的課題に対して分野・領域を跨いだ学際研究が活発になっています。コンクリート工学は建設分野だけではなく廃棄物処分にも深く関与していますが、セメント・コンクリートに関連する技術や知見の最新情報と廃棄物処分側のニーズが必ずしもマッチしていない実状も見られます。このような背景から、有害廃棄物・放射性廃棄物処分へのセメント・コンクリート技術の適用性について、現状保有する技術や今後の技術的課題を整理し、コンクリート工学の貢献の可能性を明確化するとともに、アピールすることが大切であると考え、本学会にて「有害廃棄物・放射性廃棄物処分へのセメント・コンクリート技術の適用研究委員会(委員長:山田一夫・国立環境研究所)」を発足しました。まず、平成29年度に実施しましたフィージビリティスタディにおいては調査研究の意義やねらいを定め、続く平成30年から研究委員会として2年間の活動を行って参りました。

本委員会では、通例の委員会とは異なり、セメント・コンクリート分野のみならず、環境、原子力、地盤等の異なる分野から多くの有識者を集め、廃棄物処分におけるニーズとコンクリート工学が有する知見や技術の照合、ならびに将来的な活用が見込まれる項目の抽出を行いました。コンクリート工学の従来領域を拡大することをねらい、各種の廃棄物処分関連分野に対して得られた知見・技術情報を積極的に発信するとともに、セメント・コンクリート分野の貢献の将来的可能性が見出された項目については、研究開発の活動を喚起したいとの考えによるものです。

このたび、オンライン報告会を開催して委員会活動の成果をご紹介するとともに、コンクリート関連業界ならびに各種廃棄物処分関連業界のこれからについて議論が活性化するよう、有害廃棄物処分および放射性廃棄物処分の分野からそれぞれ、実務経験の豊富な有識者を招き、基調講演を頂くといった企画も催します。また、委員会報告および基調講演に関する質疑を聴講者からお受けし、ライブ中継にてお答えすることを予定しています。関係各位お誘い合わせのうえ、ふるってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

開催日時

2020年12月23日(水) 13:00~15:50(予定)

配信方式

ライブ配信(Zoomウェビナー使用予定)

司会進行 幹事長:蔵重勲(電力中央研究所)

プログラム(予定)

13:00~13:10 開会挨拶および全体概要について

委員長:
山田一夫(国立環境研究所)
13:10~13:25 委員会報告1:第1章「有害廃棄物・放射性廃棄物処分の概要」

副委員長:
芳賀和子(太平洋コンサルタント)
13:25~13:45 委員会報告2:第2章「有害廃棄物処分のセメント固型化技術」

WG1主査:
乾徹(大阪大学)
13:45~14:05 委員会報告3:第3章「放射性廃棄物処分に関わるセメント・コンクリート技術」

WG2主査:
半井健一郎(広島大学)、庭瀬一仁(八戸工業高等専門学校)
14:05~14:15 委員会報告に関する質疑応答
14:15~14:25 <休憩>
14:25~14:55 基調講演1「有害廃棄物を対象とした固型化・不溶化技術について」
高岡昌輝(京都大学)
14:55~15:05 基調講演1に関する質疑応答
15:05~15:35 基調講演2「低レベル放射性廃棄物埋設のさらなる安心に向けて」
佐々木泰(日本原燃)
15:35~15:45 基調講演2に関する質疑応答
15:45~15:50 総括および閉会挨拶

副委員長:
芳賀和子(前掲)

(内容および時間は、都合により変更することがありますので、あらかじめご了承ください。)