Japan Society of Material Cycles and Waste Management アクセス English
第17回企画セッション バイオガス化事業における破壊的イノベーション~事業展開における課題と展望~

第17回企画セッション バイオガス化事業における破壊的イノベーション~事業展開における課題と展望~

ハーバード大学ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授によると、持続的イノベーションは、製品やサービスの性能そして品質を継続的に改善するイノベーションとした。一方、破壊的イノベーションは性能や品質は低いが低価格の製品あるいはサービスを既存市場に提供したり、新たな価値を提供したりすることで最終的に大きな市場を獲得するイノベーションであるとしている。持続的イノベーションは市場のシェアを握る企業がシェアを握り続けるものである。破壊的イノベーションは、新たな価値をこれまでと異なる新規市場を開拓し提供するものであるとしている。バイオマス利活用は、これまで持続的イノベーションを求めるがあまり、さらなる発展が滞っているように考えらえる。バイオマス利活用を考えるステークホルダーは、高度な技術ではなく、価格的に導入しやすく真に使える技術を必要とし、さらに、多くの付加価値とプライスレスな導入効果を求めている。すなわち、破壊的イノベーションが求められている。本セッションでは、企業の努力により廉価な中温湿式バイオガス化システムを開発して導入し、地域と共に地方創生を目指す植田徹也氏(アーキアエナジー株式会社)と、新たな価値を有し新規市場を開拓する可能性があり地域活性化に寄与する縦型乾式バイオガス化システムを稼働させている町川和倫(株式会社富士クリーン)をお迎えし、それぞれの事業の稼働状況および事業を展開するための課題や展望を語っていただく。両社が新しい価値の概念に基づき現在の市場を破壊し、バイオマス利活用分野のさらなる発展を導く新しい道標を示すきっかけとしたい。

プログラム

開催趣旨説明

大門裕之 (バイオマス系廃棄物研究部会長、豊橋技術科学大学)

招待講演1 「地域に根付き一体化するバイオガス発電プラントによる地方創生構想(仮)」

植田徹也 (アーキアエナジー株式会社 代表取締役社長)

招待講演2 「縦型乾式メタン発酵システムの稼働状況と多彩な付加価値」

町川和倫 (株式会社 富士クリーン 企画開発部 部長)

パネルディスカッション

ページの先頭に戻る