関西グループ令和7年度第1回勉強会(2025/8/2開催)のご案内(終了しました)
テーマ:「CN時代における廃棄物管理のあり方」
廃棄物計画研究部会 会員各位
関係者の皆様□
2022年のCOP27では、世界的な異常気象、ウクライナでの戦争で加速するエネルギー危機、そして炭素排出に対処し私たちの地球の未来を守るための世界的な取り組みが十分でないことを示す科学的データが提示される中、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されました。COP27の主な結果として、(1)パリ協定の1.5℃目標(世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べ1.5℃に抑える目標)の重要性の再確認(2)パリ協定の気温目標に整合的な2030年の国別目標(NDC)の強化(3)気候変動の悪影響に伴う「ロス&ダメージ」に関する基金の設置等が決りました。
2023年のCOP28では、長年の課題であった気候変動の悪影響に伴う「損失と損害」を救済していく基金の運用化に初日に合意して幸先の良いスタートを切りましたが、その後の交渉は難航して、「直接的な化石燃料の段階的廃止」の言葉は入らなかったものの、2050年ネットゼロを達成するべくエネルギーにおいて「化石燃料から転換」の合意が,アラブ首長国連邦UAEのドバイでなされました。
2024年のCOP29(アゼルバイジャン共和国のバクー)では、気候資金に関する新規合同数値目標について、「2035年までに少なくとも年間3000億ドル(約43兆円/年)の途上国支援目標を決定しました。また、日本は、全温室効果ガス(GHG)ネットゼロに向けて着実にGHGを削減してきている実績をアピールし、1.5度℃目標の実現に向けて野心的なNDC(国が決定する貢献)の提出を目指しおり、各国に対してもNDCの着実な実施が重要であることを主張しています。
今年度2025年のCOP30は、ブラジルのベレンで開催されることが決定している。ベレンは、アマゾン川の河口付近にある人口約150万人の都市、世界最大の熱帯雨林アマゾンの保護と開発は、人類が地球環境にどう取り組みかを象徴するテーマであり、注目度は非常に高いと言えます。
日本では、2024年2月13日には、「水素社会推進法案」と「火力発電所からの二酸化炭素を回収して地下に貯蔵するCCSの事業法案」が閣議決定されています。翌2月14日には、世界初の脱炭素 GX債発行による第1回入札が行われており、製鉄分野への水素供給や最先端半導体分野等への研究開発に使われると公表されました。まさに2050年CN実現に向けた財政支援が本格化してきています。
さて、廃棄物資源循環学会の計画研究部会(関西GR勉強会)では、3年前から「カーボンニュートラル時代における廃棄物管理のあり方」についてあるべき姿の検討を行ってきております。
最近では、「国内のメタネーションの技術開発の現状と今後」や「水素社会に向けて積極的にチャレンジする企業の取り組みと今後」、昨年度は、「ブルーカーボンの現状と課題について」や「「大阪湾の環境と海産バイオマス利⽤による海域肥沃化構想」について、その分野の第1人者に来ていただきまして議論を深めております。
今年度も、「ブルーカーボンの事例(増毛町等)と今後の展開」についてご講演を頂き、皆様と共に「CN時代における廃棄物管理のあり方」について、さらに議論を深めたいと企画しています。
このテーマやご講演にご興味のある方は、万障繰り合わせて是非ともご参加いただきたく存じています。多くの方の参加をお待ちしております。
1.開催日時:令和7年8月2日(土曜日)15時~17時 (90分ご講演、30分質疑)
2.場 所:株式会社エックス都市研究所 大阪支店 会議室 アクセスはコチラ
3.講演方式:対面とWEBのハイブリッド方式
4.講演テーマ:「ブルーカーボン関係の事例紹介と今後の展開について」
5.講師:日本製鉄株式会社 スラグ事業・資源化推進部 部長代理 赤司 有三様
6.申し込み:ご参加希望の方、会場参加かWEB参加かを、7月11日(金曜日)までにyasuo.horii【AT】exri.co.jpまでお申込み下さい。(【AT】を@に変更してお送りください。)
なお、廃棄物資源循環学会員でなくてもオブザーバー参加が可能です。但し、会場参加は最大20名ですので、計画部会員優先となります。(Web参加の人数制限はありません)
会場参加の方は、懇親会参加の有無も併せてご連絡下さい。
関西グループ世話役
堀井安雄(株式会社エックス都市研究所 所属)