関西グループ令和6年度第2回勉強会のご案内(終了しました)
テーマ:「大阪湾の環境と海産バイオマス利用による海域肥沃化構想」
廃棄物計画研究部会 会員各位
関係者の皆様
□2022年のCOP27では、世界的な異常気象、ウクライナでの戦争で加速するエネルギー危機、そして炭素排出に対処し私たちの地球の未来を守るための世界的な取り組みが十分でないことを示す科学的データが提示される中、エジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されました。COP27の主な結果として、(1)パリ協定の1.5℃目標(世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べ1.5℃に抑える目標)の重要性の再確認(2)パリ協定の気温目標に整合的な2030年の国別目標(NDC)の強化(3)気候変動の悪影響に伴う「ロス&ダメージ」に関する基金の設置等が決りました。
□2023年のCOP28では、長年の課題であった気候変動による「損失と損害」を救済していく基金の運用化に初日に合意して幸先の良いスタートを切りましたが、その後の交渉は難航して、「直接的な化石燃料の段階的廃止」の言葉は入らなかったものの、2050年ネットゼロを達成するべくエネルギーシステムにおいて「化石燃料から転換」の合意がなされました。
□2024年のCOP29はアゼルバイジャンで、11月11~22日に首都バクーで開催されました。今年度のCOP29では、気候資金に関する目標額である「新規合同数値目標 : NCQG)」が決定されました。先進国側と途上国側で議論は難航し、当初日程を延長して議論が行われた結果、現行の気候資金の目標(2025年までに年間1,000億ドル)の3倍にのぼる、2035年までに少なくとも年間3,000億ドル、日本円にして約46兆5,000億円を目標額とすることで合意しました。また、これまでのCOPで決定できていなかった、パリ協定第6条2項の市場メカニズムに基づく詳細なガイダンスや方法論について、炭素クレジット取引の完全運用化が実現することとなりました。
□日本では、2024年2月13日には、「水素社会推進法案」と「火力発電所からの二酸化炭素を回収して地下に貯蔵するCCSの事業法案」が閣議決定されています。翌2月14日には、世界初の脱炭素 GX債発行による第1回入札が行われており、製鉄分野への水素供給や最先端半導体分野等への研究開発に使われると公表されました。まさに2050年CN実現に向けた財政支援が本格化しています。
さて、廃棄物資源循環学会の廃棄物計画研究部会(特に関西グループ勉強会)では、2年前ごろから「カーボンニュートラル時代における廃棄物管理のあり方」についてあるべき姿の検討を行ってきております。
□最近では、「国内のメタネーションの技術開発の現状と今後」や「水素社会に向けて積極的にチャレンジする企業の取り組みと今後」等について、関西グループ勉強会では勉強をしてきています。
□令和6年度は第1回勉強会として2024年7月に「CN時代におけるブルーカーボンの現状と今後の展開」のご講演を頂き、皆様と共に議論を深めてきました。
□第2回目の講師としては、ブルーカーボン分野では第一人者でおられる大塚耕司先生を会場にお招きすることが実現しましたので、是非ともご参加いただきたく存じています。
記
1.日時:2025年2月22日(土)15時~17時(講演90分・質疑応答30分)
2.会場:(株)エックス都市研究所大阪支店 会議室 (アクセスはコチラ)
3.方式:ハイブリッド(対面(上限20名)+WEB))
4.テーマ:「大阪湾の環境と海産バイオマス利用による海域肥沃化構想」
5.講師:大塚耕司様
(大阪公立大学現代システム科学研究科・現代システム科学専攻・環境共生科学分野 教授)
6.講演後
(1)自由討議:「CN時代におけるブルーカーボンの現状と今後の展開」(30分程度)
(2)懇親会:18:00~20:00(2時間程度)会費5000円程度(会場近隣の飲食店にて)
*参加申し込みは2月7日(金)までに yasuo.horii【AT】exri.co.jp までお願いします。(【AT】を@に変更してお送りください。)
□その際、会場参加かWEB参加か、懇親会参加の有無、を明記ください。
関西グループ世話役 堀井(株式会社エックス都市研究所 所属)