企画セッション ローカルエネルギーとしてのバイオ燃料 | ||
2010年11月3日(木)東洋大学白山第2キャンパス (第22回廃棄物資源循環学会) | ||
1980年にエイモリー・ロビンスが示した、エネルギーの大量生産・集中管理を脱却し、使い途に応じてそれぞれの地域で主体的に必要なだけのエネルギーをつくる、ソフト・エネルギー・パスの考え方は、近年ローカルエネルギーと呼び方を変え、実現可能な方策の模索とともに、再び議論されるようになってきた。一方で、東日本大震災やそれに伴う原発事故をきっかけに、従来の大規模・集中型のエネルギー供給システムから小規模・分散型の再生可能エネルギーの重要性が議論されるようになってきた。そこで、震災後の新たな街づくりの方策として、カーボンニュートラルなバイオマス系廃棄物を積極的に利用し、小規模ではあるが自律分散型のエネルギーを供給できる一方策であるバイオマスの燃料化について議論し、持続可能な低炭素社会システムの構築を提案したい。@生産活動で必ず排出されるバイオマスなどの燃料化を復興と農村・都市計画の基盤的な技術やシステムにできないのか、A地域のバイオマス系廃棄物の効率的な活用によりどの程度のエネルギー供給が可能であるか、また、Bどのような新たな取り組みにより供給量を促進させることができるのか、更に、バイオ燃料の円滑な利活用に向けて技術的・制度的にどのような視点が必要であるかなどを議論したい。 | ||
講演の部(50分) 1.企画概要と地球温暖化対策に向けたバイオマス利活用新技術とエネルギー供給モデル @企画概要とエネルギー供給モデル(原料拡大やエネルギー供給可能量を含む) (財)京都高度技術研究所 中村研究部長 (10分) Aバイオマス利活用新技術について (株)タクマ 鮫島良二 企画・開発センター長(10分) 2. 被災地の表土環境修復とローカルエネルギー供給による雇用創出 岐阜大学 佐藤健 教授 (10分) 3. 今後目指すべき持続可能な低炭素社会とバイオ燃料への期待 環境省地球温暖化対策課長 室石泰弘 課長 (10分) 4. 市民・NPOの観点から見たバイオ燃料利用促進に向けた課題と方向性 NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 泊 みゆき 理事長 (10分) ディスカッションの部 (40分) 講演での話題提供なども踏まえて、今後のバイオ燃料の円滑な利用促進に向けた法制度も含めた枠組みや具体化の方向性などについて議論し、今後、重点的に取組むべき課題や方向性の意見を募り、ローカルエネルギーとしてのバイオ燃料の利活用促進策の具体的な提言につなげる第一歩としたい。 |
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主催 廃棄物資源循環学会 バイオマス系廃棄物研究部会 共催 日本生物工学会バイオマス循環利用研究部会 化学工学会東海支部 P&D委員会(CO2問題対策研究会) 全国バイオディーゼル燃料利用推進協議会 バイオガス事業推進協議会 |
企画セッション バイオマス利活用の最新事例 | ||
2010年11月5日(金)金沢市文化ホール | ||
1.酒井奨氏(静岡県工業技術研究所) 「学校給食センターから排出される生ごみを利用したエネルギー回収事業」 2.木田建次氏(熊本大学) 「ニューバイオを取り込んだオールドバイオによる資源循環プロセスの開発とその応用 3.兒玉徹氏(東京大学名誉教授、社団法人有機資源協会) 「バイオマスタウン構想とバイオマス利活用の現状と課題」 総合討論 |
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