廃棄物資源循環学会 Japan Society of Material Cycle and Waste Management

食とごみ

 食とごみ

  

 C&G第12号のテーマは「食とごみ」。食育、中食、賞味期限など、さまざな題材を通して食とごみ・環境について考えるとともに、食品廃棄物の実態とその循環・リサイクルの取り組みについて解説しています。生ごみの発生抑制についても、さまざまな角度から検討しています。「いのちをいただく」という食の基本に立ち返り、食と食品リサイクルのあり方を問い直しています。

 そのほか、1年間のごみ・環境に関係するできごとや廃棄物学会の支部活動、また市民が選んだ市民に紹介したい論文なども紹介しています。

 下記に、各記事の冒頭部分などを掲載しています。是非、ご覧ください。

  

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【立ち読みコーナー】
  

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 食とごみ 【目次】  市民がつくるごみ読本 C&G 第12号 廃棄物学会編集 


カラー口絵 食とごみ――循環の向こう側を見たい

 本号のテーマ「食とごみ」を決めるときに背景にあったものは、「〜いのちをいただく〜食育の大切さをあらためて訴える」:食育基本法(2005年)、「食品廃棄物の飼料・肥料・エネルギー利用への転換の方針」:食品リサイクル法(2000年 改正2007年)でした。「孤食・中食、自給率、安全・安心」というキーワードは、豊かで忙しい現代生活が陥った想定外の不幸の象徴です。そして、「農」を通じて、食品廃棄物が循環資源に生まれ変わる枠組みを追いかけたいと考えたのです。
 廃棄物のリサイクルは、不明物が混入するリスクを伴います。リスクが身近なものとしてとらえられる格好の題材が「食」です。食育と食品廃棄物をつなぐときの「モヤモヤ感」が、本号のテーマ「食とごみ」の隠し味のつもりでした。
 ところが、2007年に頻発した食品偽装問題は、食の安全・安心を揺さぶり、「食品廃棄物の再生利用」どころではなくなりました。...

巻頭インタビュー

「食」は生の原点、「食」と宗教には何故がない
【花園大学 前学長・禅文化研究所 所長】 西村 惠信
 禅の世界では生活のすべてに「もったない」の精神が息づいている。滋賀県東近江市にある興福寺に西村惠信師を訪ね、禅における「食」のあり方などについて伺った。 ...
 

 

■ 第1部 食生活とごみ・循環・環境とのいい関係を育てよう

 
【C&G編集部】横田 美行 
 京・西陣、大宮通りは「あぐいさん」と呼ばれる西陣の人々の台所の食材を売る商店街だ。この一角にある「京料理・萬重」は、西陣ならずとも全国でも有名な京の料亭である。この「萬重」3代目の田村圭吾さんは、実は小学校の「食育」の先生でもある。なんと、京都の小学生は、京料理の一品を実際に食べたり飲んだりしながら、「食育」を実体験しているというのである。 ...
 
食品の期限表示の現代的背景と課題 
【京都府立大学】 大谷貴美子
 今から5年ほど前のことです。講演を頼まれ、夕闇迫る渋谷駅に着き、その夜に泊まるホテルはどの方角かな、と考えていたときのことです。「○○テレビのものですが、少しいいですか?」と声をかけられました。「これは、何だと思いますか? 正解したら、いいものをプレゼントします。」クルーのその手には、きれいな袱紗のかかった物体の載ったトレイが握られていました。別のクルーがカメラを近づけてきました。そのとき、私の耳に何かが動くかすかな音が聞こえました。...
 
「食」を考える・「命をいただく」ということ
【消費者市民研究部会】羽賀育子・寺田かつ子・大嶋茂男・中井八千代
 最近、調理済みの弁当や惣菜など、いわゆる「中食」といわれる食形態が広がり、調理済みの食品類が急激に増えてきています。同時に、スーパーやコンビニなどから大量の食品残渣が発生し、年々増え続けています。2007(平成19)年6月に開催されたアンサンブル杉並祭りにおいて、杉並区の消費者団体とともに、「中食」について来場者200人に聞いてみました。...
 
あなたは肉を食べすぎていませんか?―環境と健康から食を考える―
【ゾネ・フラウ環境研究所】 池田 由起
 ...こういった農薬や抗生剤などの問題とは別に、農業の根源的な部分で環境や食品の汚染が発生しています。それは、植物の成長に不可欠な窒素を肥料として多用することから起こる汚染です。近年の食料増産は化学肥料、なかでも窒素肥料を多量に投入することや、多量の穀物を飼料にして肉などを集約的に生産することによって実現されてきましたが、肥料や畜産廃棄物等の人為的窒素負荷の増加により、世界的に地下水の硝酸性窒素汚染や河川・湖沼の富栄養化、野菜への硝酸蓄積が問題になっています。...
 
[コラム]デンマークのハーモニールールに学ぶ―先進的な循環型社会の取り組み―
【酪農学園大学】 中原 准一
 読者の皆さんは、「デンマークとは」と問われて何を想像するであろうか。それは、アンデルセンの童話の世界や、キェルケゴールに代表される実存主義哲学の世界かもしれない。私は、デンマークについて紹介するとき、子供の精巧な玩具「レゴ」にたとえることにしている。レゴは、一見すると何の変哲もない組み立て細工であるが、いったん手にすると、その面白さに時間を忘れて引き込まれていく人が多いのではないだろうか。そこに貫かれているものは、ムダのない合理的精神の結実といってよいだろう。これは、デンマークの環境政策に見事に反映している。... 

■ 第2部 食品ロスと食にかかわる物質循環を考える

 
食の廃棄物の実態は?
【石川県立大学】 高月 紘
 ...以上の食べ残し食品量をすべて整理すると表4のように総合計684万トン/年が発生していることになる。この値は純食料供給量(6,427万トン/年)の10.6%に相当する。日本の食品ロスは実は10%はあると思われるのである。いずれにせよ、現在、日本では年間約700万トンの食べ残しが発生していると見込まれるので、この無駄をいかになくするかは単にリサイクルすればすむ問題ではなく、日本人の「食」に対する態度を根本的に見直す意味も含めた課題といえよう。
 
【岐阜大学 大学院】 高見澤一裕
 のっけから昔の連想ゲームのようなタイトルを書いてしまいました。今、バイオエタノールの新聞記事をしょっちゅう目にします。テレビでもしかりです。原油価格が上がったから、地球温暖化防止のため、などいろんな理由でバイオエタノールが取り上げられています。食料としてのトウモロコシや砂糖がバイオエタノール原料として取り合いになっていることも報道されております。さて、バイオエタノールはどのようにして作られているのでしょうか?...
 
生ごみ・廃食用油の資源化を地域とともに―食と農業の連携で環境に貢献―
【(株)アレフ】 嶋貫久雄
 当社は1968(昭和43)年、ハンバーガーとサラダの店として創業、現在、ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」を中心に約300店舗を全国に展開しています。当初から「お客様に、おいしくて健康的な食事を、身近に楽しんでいただく」ことを目指してきました。一貫して「外食サービスを通じて人の健康、福祉、そして自然を守り、大切にする」という理念を掲げています。「食材の生産から消費までの「食」の流れのなかから化学物質・農薬などを排除する」という当社の基本となるこの取組みをを80年代から本格化させ、牛の生理に悪影響を与える穀物飼料・配合飼料を使わず、牧草を食べ放牧で育てられたニュージーランド、オーストラリアのビーフだけを輸入しています。...
 
「食のごみ」を次なる「食の資源」に変えていくには ―食農一体を回復させたい―
【茨城大学】 中島 紀一
 日本人の飽食は、膨大なごみを吐きだしている。食べものは大地(田畑)で穫れて、最後には大地(田畑)に還っていく。その限りにおいて大局的には循環的なバランスがとれるはずなのだが、現実には深刻な糞詰まり状態に陥っている。まず大きな状況として膨大な食料輸入がある。表1に2005(平成17)年の米・麦・トウモロコシ・大豆の輸入量と国内生産量を示した。この4品目の海外産比率は73%、米以外の3品目の海外産比率は96%であった。大まかに試算すると日本の食を生み出す田畑の3分の2は海外にあるということになる。そうした海外依存の食から出てくるごみもすべて日本国内に排出される。... 
 
生ごみたい肥化から循環型農業・地産地消へ―栃木県高根沢町の循環型まちづくり―
【C&Gエディター】 山川 肇・岩地 加世
 栃木県塩谷郡高根沢町(人口31,050人、11,141世帯)。県庁所在地の宇都宮市に近く、近年、工場誘致や宅地開発などが進んでいるこの町で、生ごみの分別、循環型農業、地産地消など、循環型まちづくりの取り組みがされていると聞き、2007(平成19)年12月、取材しました。高根沢町では、2000(平成12)年3月から、市街化区域内の約7千世帯を対象として、生分解性プラスチックの有料指定袋を用いた生ごみの分別収集を行っています。集められた生ごみは、地元の酪農家から出る牛ふんや、田んぼからでるもみ殻と一緒に、たい肥化施設「土づくりセンター」でたい肥にして、地元農家の土づくりに使われています。このたい肥が「たんたんくん」です。このたい肥を使って育てられたお米や野菜などは、現在、学校給食で使われたり、農産物直売所で販売されたり、中には、たんたんブランドとして東京まで出荷されているものもあります。...

[コラム]韓国の生ごみリサイクル事情
【ソウル市立大学】 李 東勲
 ...韓国における国家政策として減量化、再利用、資源回収、安全な処理/処分、またシステム的な管理と言った現代的な概念が含まれた廃棄物管理政策に目覚め始めたのは、20年ほど前の1986年、廃棄物管理の独自法が制定された時からであると思う。高度経済成長及び民主化社会への転換とともに廃棄物管理の現代化が始まったわけだから、その歴史は浅い。この短い激変の期間に、韓国は他の先進諸国が長い期間をかけて経験した、数多くの廃棄物管理をめぐる社会的・経済的・技術的な試行錯誤を、一つ漏らさず高密度で経験したと思う。そのため、最先端の廃棄物管理システムが、急速に一段階グレードアップされたと思うが、その代わり、技術の安全及び効率の問題やシステム上の衝突、また、社会的な葛藤を含む多様なマイナスの経験も得た。これらは現在も続いていることも多く、そのうちでも、生ごみの管理に関する政策が、最も大きな問題の一つである。...韓国の環境部(省)は生ごみを積極的に減量化し、先進国ではまだ成功の実績もないすべての家庭系生ごみを分別回収してリサイクル戦略に踏み切った。... 
 

環境共育
 
【愛媛県今治市立城東小学校 元校長】 丹下 晴美
 ...城東小学校勤務1年目の4月、恵まれた給食でありながら、残食が前任校の約2倍、1日平均10kg、多い日には20kgもありました。そこで、栄養士さんと給食委員会の児童とともに給食の食材を提供してくださる有機野菜生産農家を訪問しました。有機野菜をつくる苦労話、特に土づくりには5年以上かかること、捨てられるもみ殻を焼いて有効利用していることなど、知恵と工夫を教わりました。そして、苦労をしても安全な野菜を子どもたちに提供したいという願いを伺い、新聞や放送、集会を通して全校に知らせました。校庭で野菜栽培を体験している子どもたちは、すぐに共感し、給食委員会を中心に残食を減量するための活動が始まりました。...2006(平成18)年11月14日、給食委員会の児童が校長室に来て言いました。「校長先生、喜んでください。とうとうゼロです」。達成感と自信に満ちた顔が誇らしげです。自分達で決めた目標以上の成果を自分たちの努力で達成したのです。...
 

 
[コラム]本ものの百姓がめざしたもの―木次乳業有限会社 相談役・佐藤忠吉さんを訪ねて―
C&G取材班
 2007(平成19)年11月、私たちは佐藤忠吉さんに会うため、島根県雲南市にある木次乳業を訪ねた。宍道湖のほとり、宍道駅で山陰本線から単線の木次線に乗り換え、やまたのおろち伝説もある「奥出雲」の名にふさわしい中山間地にある。木次乳業の名は中国地方と関西の一部では、「パスチャライズ牛乳」の草分けとしてつとに名高い。佐藤さん(1920年生まれ)は、現在は息子さんに社業を譲って相談役になっている。一見、反骨精神たくましそうな偏屈爺さん(しかし女性には大もてという。根がやさしいからだ)。彼の人物像については、森まゆみさんが『自主独立農民という仕事』(2007年、バジリコ刊)という労作を出版されているので、ここでは、私たちが直接見聞したことに絞って報告したい。...
 
 

 
今年1年間のできごと
【ひのでやエコライフ研究所】 鈴木 靖文
 2007(平成19)年、アル・ゴア米元副大統領と、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が、地球温暖化対策に関する貢献でノーベル平和賞を受賞した。4年前にはワンガリ・マータイさんも受賞して、「MOTTAINAI」を広めたことも記憶に新しく、環境問題に取組む人たちが評価されている時代になってきている。IPCCの第四次報告書のドラフトが2007年1月に示され、100年後に最大6.4℃の気温上昇になるといった影響は、マスコミでも多く報じられた。身近なところでも、暖冬による雪不足や、国内での最高気温の記録更新、海水温の上昇によるサンゴの白化などの異常事態が、「これも地球温暖化の影響ですかね」といった時候のあいさつとなり、地球環境に対する市民の関心は極端に上がっている。ただ気になるのが、受賞したのが「平和賞」であるという点である。...
 

 
■ 学会からの発信
 
北海道支部の活動紹介 「PCB廃棄物処理施設」視察と「廃棄物適正処理と有効利用の最新動向」セミナー
【北海道支部】 中村恵子・吉田英樹
 ...平成19年度は、11月9日に東北以北隋一の環境産業集積都市室蘭で視察とセミナーを実施した。札幌以外の町で開催したのは、支部初の試みで、101名の参加者が地域の動向を学び、大盛況であった。午前は、『PCB廃棄物処理特別措置法』に基づき2008(平成20)年4月稼動予定で、北海道と東北・関東・甲信越15県のPCB廃棄物を処理する日本環境安全事業(株)(JESCO)北海道事業所を視察した。地域セミナーでは、その町の特徴や名物を見せ、味わえる企画が大切である。室蘭の見せ場である白鳥大橋と工場群、港を一望するレストランで昼食後、午後からのセミナーは、一般市民も参加し、市民の関心が高い「PCB廃棄物処理の今後の動向」、室蘭立地企業が製造する「北海道リサイクルブランド品の紹介」、家庭系・事業系のバイオマスを日本製紙の石炭代替燃料にする「白老町の一般廃棄物処理施設構想」の3講で、最新動向を学会員と市民が学ぶ企画とした。...
 
中国四国支部の活動紹介 食の循環を考える―講演会の内容から
【山口大学】 樋口隆哉
 『C&G』の読者の皆さん、廃棄物学会にはいろいろな支部活動があることをご存知ですか?今回は、私たち中国四国支部の日頃の活動の一端をご紹介させていただきたいと思います。...日本水環境学会からは山口大学名誉教授の浮田正夫先生が「食飼料の循環と水域富栄養化を巡る状況の変化について」と題して、廃棄物学会からは岡山大学教授の田中勝先生が「廃棄物系バイオマスのリサイクル―廃食用油のリサイクルに関する技術的考察」と題して講演されました。...また、翌14日には廃棄物学会中国四国支部の見学会が行われ、倉敷市水島地区の廃棄物最終処分場や焼却場などを見て回りました。それでは、以下に各講演の内容および見学会の様子について簡単に紹介させていただきます。...
 
 研究発表会市民展示報告
 
「ごみたまご」と「ガマのお袋」
中鉢 直明
 つくば市在住の市民会員として「ごみたまご」と「ガマのお袋」を持って参加した。「ごみたまご」は筑波山のごみの写真をラグビーボール大の卵型にコラージュしたものである。人間の欲の所業から生ずる魑魅魍魎―ごみ魍魎が生んだもの。これまでに、いろいろな催事に出品して「ごみ魍魎の卵から何が生まれるだろう」と問いかけてきた。...「ガマのお袋」はごみを拾うだけでは埒が明かないという思いから始めたものである。「ガマのお袋」と名づけたアイデアエコバッグを筑波山の伝統芸能「ガマの油」口上にちなんだ「ガマのお袋」口上でレジ袋廃止とその眼目のリユース、リデュースを重点に訴える3R普及運動である。...
 
「つくばのごみを宝の山に」から始まった、市民発リユース活動の推移
【NPO法人 つくばクリエイティブリサイクル】 小池 詠子
 1998(平成10)年、初代代表Tさんは市民の署名をもとに「まだ活用できる不要品をリユースできるしくみを作って欲しい」とつくば市に強く要望したことから、『つくばリサイクル広場』事業の発足を図りました。...私たちは市民から持ち込まれた不要品をクリーニングし、よい状態にして安価で販売しています。種類も多岐にわたるのですが、その状態もピンからキリまで、少々古くて美しくないくても使えるものなら臨機応変に受け入れ、「新品でなくても安価で購入したい」という市民の要望も感じながら販売し、衣類の一部は海外に送付、難のある衣類はウェスへと徹底したリユース・リサイクルの努力をしています。...
 
環境問題解決に向けての啓蒙活動
【NPO法人 川口市民環境会議】 橋本 泰孝
 私たちは環境問題の解決方法を考え、市民の行動を促し、そして社会のしくみを環境に配慮したものに変えていくことを目的に、次の3つの事業を柱として活動しています。1.「エコライフDAY」... 2.「環境フォーラム」... 3.「環境出前授業」... 上記の事業はそれぞれが補完しあうことにより、環境保全に対する意識の向上、啓蒙活動に、より大きな効果を上げています。...
 
茨城県リサイクル製品認定制度
【茨城県 生活環境部】 小貫 智也
 ...「茨城県リサイクル製品認定制度」は、県内で発生した循環資源を利用し、県内で製造された一定の基準を満たすリサイクル製品を県が認定し、PRを行うなどしてリサイクル製品の利用を促進する制度です。...
 

 
研究発表会小集会報告
 
食育から考える循環型社会と食のあり方
【京都府立大学】 山川 肇
 あなたのご家庭のごみのうち、食べ残しの割合はどのくらいですか?京都市の調査によれば、家庭ごみの約1割が食べ残しです。量的に見ても、またその「もったいなさ」から考えても、このごみを「元から断つ」ことが大切ではないか。そのためには食育が大切ではないか。C&Gではこうした問題意識から、2007年11月21日、廃棄物学会の消費者市民研究部会と共同で、「循環型社会と食育」という討論会を企画しました。ここでは、その様子をお伝えします。...
 
 

研究発表会講演論文の紹介
 
市民に紹介したい! 講演論文
【ごみを考える市民】 中院 彰子
【拡大生産者責任とデポジット制度の制定を求める全国ネットワーク】 中井 八千代
 廃棄物学会年会報告には市民に知らせたいものが少なくありません。今までC&Gでお伝えした問題のその後がわかるもの、市民にも身近な問題、今号の内容と関連したもの等に関する報告がありますが、紙面の関係から4篇をお伝えします。
 
・岡山朋子・成清幸子「水害廃棄物の発生抑制と減量化に向けた提案」
・伊藤千春ほか「医療機関従事者に対する医療廃棄物処理に関するアンケート調査」
・浅利美鈴・佐藤直己・酒井伸一・山田一男・瀬川道信「使用済みレジ袋に含まれる鉛とその物質フロー」
・山本耕平・小田内陽太・酒巻弘三・細田佳嗣「「協働型集団回収」に関する考察―民間主体回収の可能性に関する調査研究事業―」
 

 
ブックレビュー
 「ダイオキシンで死んだ人はいない?」
  川名 英之 著『「神話の終焉」の虚構を衝く 実は危険なダイオキシン』
【大阪市立環境科学研究所】 山本 攻
 「食べものは15,000kmの海を渡る」
  中田 哲也 著『フード・マイレージ あなたの食が地球を変える』
【ごみを考える市民】 中院 彰子
 「話題性が真偽を上回り、真意は不明のままだった」
  武田 邦彦 著『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』・『環境問題はなぜウソがまかり通るのか2』
  山本 弘 著『環境問題のウソのウソ』
【大阪工業大学】 渡辺 信久
 
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表紙イラスト/オーシロ カズミ


  市民がつくるごみ読本 C&G 第12号「食とごみ」
  発行年月日:2008年3月28日
  編集・発行:廃棄物学会 発売元:株式会社 教材研究所


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