第22回 廃棄物資源循環学会研究発表会
2011年11月3日(木)〜5日(土)/ 会場: 東洋大学 白山第2キャンパス


第22回 廃棄物資源循環学会研究発表会の開催にあたって

実行委員長
東洋大学国際地域学部国際地域学科 教授  北脇 秀敏

第22回 廃棄物資源循環学会研究発表会にようこそ。
今回は研究発表会の歴史の中で初めて東京都内の大学での開催となります。
開催場所である文京区は東京の中でも大学が多い文教地区として知られています。
会場の東洋大学 白山第2キャンパスは、小石川植物園に隣接する閑静な住宅街に平成18年に開設されました。
研究発表会が行われる11月3日から5日には、会場から徒歩約7分の同大学 白山キャンパスで学園祭も行われています。
足を延ばして学生時代の楽しく懐かしい雰囲気を味わっていただくのも良いかもしれません。

発表会の準備段階を振り返ってみますと、今年3月11日、まさに実行委員幹事会を開催している最中、東日本大震災が発生しました。
早々に幹事会を解散したあと報道等で津波被害の甚大さを知り、言葉を失いました。
それに加えて原子力発電所の事故などによる放射性物質の拡散の問題は、わが国がかつて経験したことのない規模の問題となっています。
今なお多大な困難に直面しておられる被災地の方々には心よりお見舞いを申しあげますとともに、研究発表会をこうした問題の解決に寄与するための情報提供の場にできるようにと考えてきました。

今回の研究発表では特別プログラム「震災に対して廃棄物資源循環学会が貢献できることは何か?」を企画しています。
被災地の復興には災害により発生した廃棄物の速やかで適切な処理が不可欠ですが、震災直後から学会が立ち上げた災害廃棄物対策・復興タスクチームの災害廃棄物への取組みと課題をとりあげました。
また喫緊の課題である放射性物質を含む廃棄物への対応についても議論します。

一方、日韓の専門家を中心に開催する国際シンポジウム(使用言語:英語)では、両国で問題となっている水銀を含む廃棄物の処理などを議論することになっています。
また市民展示・企画では文京区の市民活動や環境漫画家の高月紘先生(ハイムーン氏)のモンゴルでの展示会の様子などを展示します。
施設見学は最終日に東京都のスーパーエコタウン施設の見学を、意見交換会は2日目の夕方に会場内の学食で予定しています。

今回の研究発表会の会場は都心の手狭な大学キャンパスを会場として開催するため、参加者の皆様には何かとご不便をおかけすることになると思いますが、実行委員一同、多くの方がお越しになって研究交流と懇親とを深めていただけることを願っております。


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