出前講演会「災害ごみ問題を考えよう~過去の教訓と未来への準備~」 開催報告
令和6年度の市民フォーラム(出前講演会)部会では、宮崎市内において災害ごみに関する市民向けの講演会を開催しました。宮崎市は台風や豪雨による被害が毎年のように発生しており、また、昨年8月には震度7.1の地震が発生するなど、九州の中でも自然災害の発生リスクが高く、多くの市民が「災害」に対して関心を持っている地域です。
基調講演では、水害や地震の際の災害ごみの特徴や分別の必要性、勝手仮置場の設置や便乗ごみにまつわる問題について市民(排出側)と行政(処理側)それぞれの目線でのよもやま話や普段からの心がけなどについて学びました。
次に、パネルディスカッションでは、初めに熊本県や宮崎市の災害廃棄物担当者から過去の災害対応事例の話題提供がなされ、その後の市民との意見交換では退蔵物の処分、仮置場での渋滞解消や災害ごみ分別の重要性、し尿処理や広域処理など、災害ごみに関する活発な意見が交わされました。講演会終了後に参加者からは、「想定外の想定は難しいが、まずはできることからの備えが重要だ」、「分別は面倒であるがしっかりやっていきたい」といった感想を頂き、終了しました。
出前講演会「災害ごみ問題を考えよう~過去の教訓と未来への準備~」
開催日時 令和7年1月11日(土) 14:00~16:20
場所 宮崎市民文化ホール大会議室 (宮崎市花山手東3丁目25-3)
参加者 35名(宮崎市民、大学関係者、学会関係者等)
プ ロ グ ラ ム
14:00~ ■開会挨拶
廃棄物資源循環学会九州支部幹事長 関戸 知雄氏 (宮崎大学 工学部)
14:05~ ■基調講演
災害ごみを考える~市民(排出者)の目線と行政(処理側)の目線~
講 師:
国立環境研究所 資源循環領域客員研究員、廃棄物・3R研究財団研究参与
高田 光康 氏
15:00~ ■パネルディスカッション
進行:宮崎大学 地域資源創成学部 戸敷 浩介氏
話題提供
1 「熊本地震・令和2年7月の豪雨の経験を踏まえた災害廃棄物対策について」
熊本県 環境生活部 環境局 循環社会推進課 宮本 浩 氏
2 「宮崎市の災害廃棄物対策について」
宮崎市環境部 環境政策課 吉川 隆 氏
16:15~ ■閉会挨拶
廃棄物資源循環学会九州支部顧問 土手 裕 氏 (宮崎大学 工学部)
写真1:会場の様子
写真2:基調講演 高田氏
写真3:話題提供 宮本氏
写真4:話題提供 吉川氏
写真5:パネルディスカッション・参加者との意見交換