部会企画開催報告@2011年春季研究討論会
2011年6月1日に、以下の企画「金属資源の物質フローとリサイクル・廃棄物管理」を行いました。
- 内容:
- 戦略的な先端産業展開と持続的な資源確保は、重要な国家戦略の一つになってきた。レアアース、レアメタルとともに、ベースメタルも重要な戦略資源となりつつある。国内で循環できるシステムを、まずは構想せねばならない。また、経済成長著しいアジア地域での資源利用に向けた協調として、適正なリサイクル、廃棄物管理、環境保全に資する構想が求められている。静脈メジャー展開という政策が打ち出される中、金属資源をめぐる物質フローの現状と将来を見据えて、リサイクルと廃棄物管理の役割を議論する。メインプレーヤーである金属精錬事業者を中心に、関連の調査や研究を行っている研究者による総合討論の場を企画した。
- プログラム:
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司会進行 酒井伸一(京都大学)
- 「静脈メジャー構想の背景と期待」谷津龍太郎(環境省)
- 「DOWAグループの資源循環事業の展開」吉田勧(DOWAエコシステム(株))
- 「三菱マテリアルの銅精錬事業とリサイクル事業」林 庄作(三菱マテリアル(株))
- 「三井金属の金属精錬に関係する物質フローと鉛リサイクル・廃棄物管理」太田洋文(三井金属(株))
- 「金属マテリアルフローの現状と将来」中條 寛((株)三菱総合研究所)
- 「廃電池の排出動態とリサイクルの今後」浅利美鈴(京都大学)
- 「金属資源の物質フローに関する中長期展望」岡部 徹(東京大学)
- 質疑と総合討論
廃棄物資源循環学会誌 vol.22, no.6 特集「金属資源の物質フロートリサイクル・廃棄物管理」にて、上記の春季研究討論会での講演者を中心に特集記事を組んでおります。