部会企画セッション@2021年度秋季研究発表会
第32回廃棄物資源循環学会研究発表会にて、企画セッションを開催しました。
セッションタイトル:POPsの汚染実態と制御方策
趣旨:残留性有機汚染物質(POPs)に関するストックホルム条約の規制対象物質は、2004年の発効当初12物質であったところ、その後のPOPs検討委員会での審査・附属書改正により増加を続け、直近の締約国会議(2019年4月~5月)では、「ジコホル」「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とその塩及びPFOA関連物質」が廃絶対象として追加され規制対象物質は30物質群にまで増えました。また、附属書への追加を審議中のPOPs候補物質も控えています。このような新規POPsへの対応が求められる一方、当初からの規制対象であるPCBについては、その処理期限が近づいてきています。本企画セッションでは、POPsの動態と制御方策についての情報共有を図り、今後の展望について議論を深めました。
日時:2021年10月27日
場所:第32回廃棄物資源循環学会研究発表会 (岡山コンベンションセンター)
プログラム:
1)「有機フッ素化合物PFASによる汚染地域での調査:大阪、沖縄での事例を中心に」原田浩二(京都大学)
2)「新規POPsの分解処理における挙動:SCCPs, DecaBDE, そしてPFOAに関して」藤森崇(龍谷大学)
3)「焼却残渣中のポリ塩化ナフタレン(PCNs)の溶出挙動に関する検討」水谷聡(大阪市立大学)
4)「ポリ塩化ビフェニルの対策による排出量削減効果のシナリオ解析」小柴絢一郎(京都大学)
Tags: POPs