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ご挨拶

ご挨拶

第23回廃棄物資源循環学会研究発表会の開催にあたって

        第23回廃棄物資源循環学会研究発表会  実行委員会委員長

東北大学大学院環境科学研究科 教授  吉岡 敏明

今回は、2005年の開催以来、7年ぶりとなる仙台での研究発表会の開催となります。2012年(平成24年)10月22日(月)~10月24日(水)の3日間、青葉城址の麓にある仙台国際センターで研究発表会が行われます。蔵王など東北の山々は秋の雰囲気がいよいよ濃くなり、杜の都仙台は紅葉が素晴らしい季節です。廃棄物資源循環学会東北支部が主体となって開催する研究発表会に、ぜひ多くの方々に参加して戴きたく、ご案内申し上げます。

2011年3月11日の東日本大震災の発生により、東北地方の太平洋沿岸部は壊滅的な津波被害を受けました。一方、福島第一原発の事故による放射性物質の拡散の問題は、いまだに私たちの生活に悪影響を与え続けています。現在、震災からの復旧・復興に向けた様々な取り組みが行われております。その一環として、震災復興の名目の元、急遽、第23回廃棄物資源循環学会研究発表会を東北の仙台で開催する運びとなりました。

今回の研究発表会では特別プログラム「東日本大震災が描く廃棄物処理・資源化の未来予想図」を企画しています。前半の基調講演では、財団法人国際高等研究所所長の尾池和夫氏に今後想定されている地震から派生する災害のリスクについてお話頂きます。また、後半では、阪神・淡路大震災での経験が東日本大震災で各被災自治体にどのように反映されたのか、今後起こり得る災害に対して具体的にどのような準備をしているのか、さらに、平常時においても我々がなすべき事前対応のあるべき絵図をどのように描かねばならないかなど、パネルディスカッションを行います。

施設見学会は、10月24日(水)に東日本大震災の災害廃棄物処理施設等の見学を企画しています。半日見学コース、1日見学コースに分け、現地における災害廃棄物の分別・破砕・焼却等の中間処理やリサイクル施設の状況、石巻市~南三陸町~気仙沼市を巡る被災地視察を予定しています。意見交換会は10月23日(火)夕方に、仙台国際センター至近のアークホテル仙台で開催致します。

仙台国際センターは仙台駅から幾分離れているためアクセスに不便をお掛けするかと存じますが、仙台国際センター内での各発表会場間の移動は便利かと思います。実行委員一同、多くの方がお越しになって研究交流と懇親とを深めていただけることを願っております。

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