Japan Society of Material Cycles and Waste Management アクセス English
令和5年度春の研究討論会・企画セミナー「使い捨ておむつ – 使う一歩前と使ったあとを考える」のご案内

令和5年度春の研究討論会・企画セミナー「使い捨ておむつ – 使う一歩前と使ったあとを考える」のご案内

*本企画は、令和5年度春の研究討論会におけるセミナーとして開催致します。

<企画セミナー「使い捨ておむつ – 使う一歩前と使ったあとを考える」
(消費者市民研究部会・「循環とくらし」編集会議 共催)>

国内の使い捨ておむつの使用量は、少子高齢化の進展により、乳幼児用については縮小傾向、大人用は拡大傾向、全体としては拡大傾向にあります。この中で使い捨ておむつの使用は、衛生面、労働環境面、利便性等において回避することは難しいと考えられています。

その結果、使用済み使い捨ておむつの発生量は、2030年には245~261万 tonとなり、一般廃棄物排出量の6.6~7.1 %(湿ベース)に達するとする推計もあります。一般廃棄物に占めるこの割合は、例えば自治体の可燃ごみに含まれるプラスチック類の比率に近く、無視できる量ではありません。使用済み使い捨ておむつの増加、そしてこの焼却処理は、廃棄物処理事業においてさまざまな課題を顕在化させる可能性を持つと考えられています。プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が公布されプラスチック類との関わり方に関する議論が交わされる今日、ある種の使い捨てプラスチックとも言える使い捨ておむつについても資源循環面からの議論を行うことが必要だと考えられます。

こうした中、学会発行の市民向け冊子である『循環とくらし』編集会議では、消費者市民研究部会との協働のもと、昨年来、「使い捨ておむつ」について検討し、廃棄物資源循環学会誌 第33巻 第4号 特集「使い捨ておむつ」を企画し、現在準備中の『循環とくらし』第11号においても「使い捨ておむつ」を特集しています。また消費者市民研究部会も昨年度の市民フォーラムおよび市民展示にて、この問題について情報発信を行ってきました。

そこで本企画では、これらの特集の執筆者の中から3名の方にお願いして、使い捨ておむつの処理の実態と、使用抑制や資源循環の取組みについて話題提供を行い、来場者の皆さんとともにこの問題について考えていきたいと思います。

日 時:令和5年5月26日(金) 10:00 ~ 11:30

場所:川崎市産業振興会館(1階)ホール、Zoom配信有

プログラム(予定):(敬称略)(PDF版はこちらをご覧ください)

司会:渡辺浩平(帝京大学)

1) 開会あいさつ:消費者市民研究部会長 岡山朋子(大正大学)

2) 話題提供:

1.使い捨ておむつの焼却の実態と今後:ごみの中の使い捨ておむつを知る

京都大学 大下和徹(配布資料はこちら

2.使い捨ておむつー使う前と使ったあとを考えるー

群馬大学 内田陽子(配布資料はこちら

3.「私たちの使用済み紙おむつの資源化新システム」-あなたに人生の華を贈りたい-

NPO法人廃棄物管理アドバイザーネットワーク福岡 松藤康司(配布資料はこちら

3) 質疑・パネルディスカッション

4) 閉会あいさつ:『循環とくらし』編集長 渡辺浩平(帝京大学)

ページの先頭に戻る