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市民セミナー & 体験イベント「おもちゃとエコを 学ぶ・考える・楽しむ」 のご報告

市民セミナー & 体験イベント「おもちゃとエコを 学ぶ・考える・楽しむ」 のご報告

廃棄物資源循環学会 消費者市民部会

 2013年12月7日(土)、 東京・青山の「こどもの城」にて、市民セミナー & 体験イベント「おもちゃとエコを 学ぶ・考える・楽しむ」を開催しました。

 午前中のセミナーでは、大阪大谷大学の井上美智子先生から「環境教育からおもちゃを考える」と題したご講演をいただきました。持続可能な社会を創る大人を育てるには、そのための小さな経験を積み重ねることが必要で、おもちゃ・遊びにおいても、長く使えるおもちゃで遊んだり、おもちゃをリユース・修理する、自然体験キャンプなどを楽しむ、などの経験が大切ではないか、との問題提起をいただきました。

 続いて、日本おもちゃ病院協会の嶋田弘史さんより、壊れたおもちゃを修理するボランティア活動「おもちゃ病院」をご紹介いただきました。全国で1500人以上のおもちゃドクターが活躍中で、捨てられたラジカセなどの部品をリユースして、できる限り無料で修理しているとのこと。興味を持つ子どもには、簡単な修理をしてもらっている点なども印象的でした。またかえっこカエルクラブの伊藤真理さんからは、《かえっこ》のご紹介をいただきました。美術家の藤浩志さんの活動から始まったもので、遊ばなくなったおもちゃを持ち込んで世界共通のカエルポイントと交換、これで他のおもちゃを買うという買い物遊びです。運営に子ども達が参加する点も興味深いところです。最後に京都大学の浅利美鈴先生からは、おもちゃの安全性とその基準について概説していただくとともに、その中でも電池に焦点を当てて、その危険性やリサイクルとの関係についてお話いただきました。取り外そうとしても取り外せない例も多く、またエネルギーの残っている電池が多く捨てられているとのことでした。

 なお午前中のセミナーは、(一社)廃棄物資源循環学会(消費者市民研究部会)主催、(公財)児童育成協会 こどもの城、および3R・低炭素社会検定実行委員会 協力、日本ミクニヤ株式会社 協賛で開催されました。

 午後からは、(公財)児童育成協会「こどもの城」と日本おもちゃ病院協会との共催により、セミナーでも紹介された「おもちゃ病院」と「とり+かえっこ」を行いました。おもちゃ病院で治療するドクターに、今度はいつ来てくれるの?と尋ねる子どもがいたり、おもちゃの買い物を楽しんだり、ワークショップのゲームに参加する子ども達とご家族の和やかな姿が印象的でした。

 参加者のみなさま、ご講演いただいた講師のみなさまを初め、多数の方々からご支援いただいて無事終えることができました。関係者の皆様には、心よりお礼申し上げます。

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