(新企画3)2.ごみ処理の基本 ②ごみの種類
ごみは、大きく「一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分けられています。廃棄物処理法という法律で、ごみを処理する上でだれにどのような責任があるかを種類ごとに定められています。
【廃棄物(ごみ)の種類】
【用語の解説】
■一般廃棄物
産業廃棄物以外の廃棄物とされています。
市町村に処理をする責任があります。
■産業廃棄物
企業が製品等を作るときに出る廃棄物のことで、廃棄物処理法という法律で、つぎの20種類が定められています。
①紙くず
多くは本や紙を作る工場からでる紙のくずです。
②木くず
多くは建物や家具等を作るときに出る木のくずです。
③繊維くず
建物の改築、撤去等の建設工事から出るたたみ、じゅうたん、木綿くず等天然繊維くずが含まれるモノのことです。
繊維の中でもナイロンやアクリル製のくずは、廃プラスチックに分類されます。
④ゴムくず
輪ゴム等、天然のゴムのくず等のことです。
合成ゴムの場合は、廃プラスチックに分類されます。
⑤金属くず
工場や建物の改築、撤去等の建設工事から出る金属製のくず等です。
⑥ガラス及び陶磁器くず
工場や建物の改築、撤去等の建設工事から出るガラスの破片や、タイル等の陶磁器の破片等です。
⑦鉱さい
工場で鉱石から金属をつくるときに出る不要なくずのことです。
⑧コンクリートの破片等
建物の改築、撤去等の建設工事から出るコンクリートの破片等です。
⑨動物性残さ
食品工場や飲食店等から出される不要なかす等です。
⑩動物性固形不要物、⑪動物性ふん尿
牛や豚等を育てる農場から出る不要物や、ふんや尿のことです。
⑫動物の死体
⑬ばいじん
モノを燃やしたときに出る細かいすす等です。
⑭燃えがら
モノを燃やした後に残る燃え残りのことです。
⑮汚泥
食品工場や紙をつくる工場等で製品をつくるときに発生するどろ状のごみのことです。
⑯廃油
工場等から出る使用済の油のことです。
⑰廃酸
工場等から出る酸性の廃液のことです。
⑱廃アルカリ
工場等から出るアルカリ性の廃液のことです。
⑲廃プラスチック類
工場や建物の改築、撤去等の建設工事から出るプラスチック製のくずやごみのことです。
⑳その他産業廃棄物処理物
■家庭ごみ・家庭系一般廃棄物
家庭から出されるごみのことを言います。市町村は家庭ごみの処理をする責任があります。
住民は、処理しやすいように分別の協力をしたり、ごみを減らしたりすることで、適切なごみ処理ができるように協力する責任があります。
■事業所ごみ・事業系一般廃棄物
会社や学校などの事業所から出るごみで、産業廃棄物以外のごみのことを言います。
こちらでは、どのようにごみが分類されているかを示しています。
分類方法はつぎの図のとおりです。
このホームページで処理方法等をご紹介するのは、産業廃棄物以外の一般廃棄物です。
一般廃棄物は、暮らしから出る生活系(家庭系)廃棄物と、事業所などから出る事業系廃棄物に分けられます。
■廃棄物の分類
■産業廃棄物の種類