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支部長挨拶

支部長挨拶

東海・北陸支部 支部長
伊藤 秀章

このたび、前支部長の市野良一先生の後を引き継いで、平成28年度~29年度の東海・北陸支部長を拝命いたしました。

廃棄物資源循環学会東海・北陸支部は、2003年2月に設立されましたが、それに先立って2000年1月に東海・北陸地区連絡会として準備活動を開始しましたので、それも含めるとちょうど17年の活動期間を経過したことになります。私は地区連絡会と支部立ち上げの時期の計6年間を連絡会代表及び初代支部長を務めました。このころは廃棄物の無害化と再資源化をめぐる社会的ニーズが高まり、循環型社会の創成を目指した支部の活動は市民の目にも新鮮に受け止められていました。

本支部は当初から地域の会員と市民に開かれた支部活動を目標として、定期の幹事会、常議員会、総会のほか、市民フォーラム、見学会、講演会、講習会等を開催してきました。とくに、鈴木憲司旧支部長を中心として実施された若い世代を対象とする「環境教育」への取り組みは、子どもたちの環境行動を促す出前授業や、小中学生にも廃棄物処理の歴史をわかりやすく説明したリーフレット「未来への架け橋」の作成・配布等のユニークな活動として結実しました。

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、廃棄物、環境破壊、資源問題に深く関わってきた本東海・北陸支部会員にとって大きな衝撃でした。本支部では市野前支部長のもとに、災害廃棄物処理の調査活動に関わった会員や復興事業に携わった企業会員からの報告会・シンポジウムを開催し、復興現場の視察活動も実施しました。その後、東日本大震災以降の廃棄物処理、資源循環、エネルギー、環境教育をめぐる状況は大きく変容しつつあり、当支部も新たな課題に直面しています。

今期は、上記のような支部活動の歴史と最近の活動状況を踏まえて、会員の要望に応える市民フォーラムや見学会などの更なる充実、広報活動の活性化、「東海・北陸支部の歩み」編集等に積極的に取り組んでいきたいと考えております。また、本支部では、2018年に廃棄物資源循環学会第29回研究発表会を名古屋で開催することになっており、全国から多くの会員・市民をお迎えして、日ごろの研究成果や活動を報告・討論していただき、同時に会員・市民の貴重な情報交換の機会となるよう鋭意準備を進めております。

東海・北陸支部へのいっそうのご支援・ご鞭撻をお願いする次第です。

(2017年3月記)

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