(新企画3)2.ごみ処理の基本 ④ごみ処理の基本的流れと資源循環
【基本的なごみ処理の流れ】
わたしたちの暮らしのなかでは、毎日たくさんのごみが出されています。
では、ごみを処理する基本的な流れはどのようになっているのでしょうか。
①家庭や事業所等からごみや資源等が出されます。
②ごみを運ぶごみ収集車によって、中間処理施設(*1)に運ばれます
③中間処理施設に運ばれると、ごみの種類に応じて処理を行います。
おもにつぎのような処理方法があります。
■可燃ごみ(燃やすごみ・燃もえるごみ)
焼却炉で燃やして処理をします。
■不燃ごみ(燃やさないごみ・燃えないごみ)
細かく砕き、鉄やアルミを取り出してリサイクルします。
■粗大ごみ(大きなサイズのごみ)
細かく砕き、素材ごとに分けて処理をします。
鉄やアルミは取り出してリサイクル工場等で再生利用します。
木やプラスチックの部分は、燃やして処理をします。
リサイクルできない金属くずや陶器の破片等は、最終処分場に運んで埋立てます。
■資源ごみ(缶・ペットボトル・びん・容器包装プラスチック等の再利用できるごみ)
汚れたモノを取り除き、リサイクル工場に運びやすいようにブロック状にまとめます。
ペットボトルやプラスチック類等は、つぶしてブロック状にすることで、たくさん運べるようになります。
缶は、アルミと鉄に分けてブロック状にします。
びんは、色ごとに分けます。
施設によって、扱っているごみの種類や、処理の方法が異なります。
こちらでは、よく見られる処理方法を紹介しました。
実際の分別方法は、市町村の処理の方法によって違いがあります。
興味がある人は、住んでいる市町村のホームページ等を調べてみてくださいね!
(*1)
中間処理施設とは、ごみを燃やす、資源を選別して取り出す等、中間処理を行う施設のことを言います。中間処理のあとは、最終処分場で燃やしたあとの灰やリサイクルができない不燃物等を埋め立てます。
【中間処理施設(ごみ焼却施設)における熱利用】
ごみを燃やして処理をする焼却施設では、燃やしたときに出る熱を有効活用しています。
熱の有効活用のことを「サーマルリサイクル(熱の再利用)」と言います。
まず、熱を利用して蒸気をつくります。
さらに、蒸気の熱を使ってお湯や電気をつくり、地域で利用します。
ごみの持つエネルギーを再利用することでも循環型社会の実現に貢献することができます。
【循環型社会を実現するためのごみ処理の流れ】
わたしたちの暮らしからは、毎日たくさんのごみが出されます。
大量にモノをつくり消費する暮らしをしていると、資源もなくなってしまい、ごみを処理するためにたくさんのエネルギーやお金を使うことになってしまいます。
わたしたちは、3Rに取組むことで、循環型社会の実現を目指していく必要があります。
循環型社会のイメージはつぎのとおりです。
こちらでは、一般的なごみ・資源の流れを示しています。
家庭や事業所から排出されたごみや資源は、種類に応じて処理施設で処理を行います。
ごみ処理は市町村ごとに策定されるごみの処理計画に応じて行われます。
ごみの排出時は、その先のことについて無関心になりがちですが、処理の流れを知ることで分別の必要性や家庭や事業所でできる取り組み等について、考えたり議論したりする機会の創出につながることを狙いとしています。
■廃棄物処理の流れ(全体、各種施設)
私たちが生活を行う上で日常的に生じる廃棄物がどのように処理されているかについて紹介します。
上の図のように、廃棄物は決められた日に決められた分別方法で収集され、収集車によって中間処理施設に運搬されます。中間処理施設では、焼却、リサイクル等廃棄物の種類に応じた処理がされます。一部は再利用され一部は最終処分場で埋め立てられます。
また、ごみの種類ごとの処理・処分の一般的な流れは下図のとおりです。