(新企画3)4.写真で見る工場見学 ③岡崎市北部一般廃棄物最終処分場
岡崎市北部一般廃棄物最終処分場は、どのような施設なのでしょうか?
施設の概要を見てみましょう。
■施設の名前
岡崎市北部一般廃棄物最終処分場
■施設がある場所
愛知県岡崎市東阿知和町大入1番地36
■埋立できる量
399,100立方メートル
■浸出水処理施設で処理できる量
110立方メートル/日
■施設の全景
山間部の地形を生かして作られています。
▲上空から見た最終処分場
▲浸出水処理施設(建物右奥)
最終処分場には、土のなかに汚れた水がしみこまないように遮水シートが敷いてあります。
雨が降ったときには水を1カ所に集めます。この水を浸出水といいます。浸出水には有害な物質が含まれるため、浸出水処理施設できれいにします。
最終処分場は、全面を遮水シートとよばれる水を通さないシートでおおわれています。シートは何重にも重なっており、また、万が一水がもれるようなことがあっても検知できるシステムがあります。
【堰堤】
埋立てられたごみを安全に貯めておくための堤防の役割をする構造物です。
最終処分場の周囲に設置されています。
また、こちらの最終処分場は、1期、2期と埋め立てる場所を2つに分けているため、その境界にあたる場所にも堰堤が設置されています。
▲貯留・区画堰堤設備
【遮水設備(検知システム)・飛散防止設備】
灰等を埋め立てたところに雨が降ったときに、汚れた水が地下水にしみこまないように埋立地全面をシートで覆います。また、シートが破れたときにはすぐにわかるようにセンサーが設置されており、パソコンで常に確認をしています。
さらに、風等で埋立てたモノが周囲に飛び散らないようにフェンスが設置されています。
このように周辺の環境に影響がないように配慮をしています。
▲飛散防止設備
【浸出水集排水設備】
埋立場にしみこんだ雨等を浸出水と言います。
浸出水は有害な物質を含むため、集めて処理をしてから排水します。浸出水集排水設備は、浸出水をすみやかに集めて浸出水処理施設に送るための設備です。
▲浸出水集排水設備
【埋め立てガス対策設備】
埋め立てをした場所から発生したガスを取り除く設備です。
▲埋め立てガス対策設備
【調整池設備】
雨等により水の流量が増えたときに、下流の河川に大量の水が流れすぎないように調整を行う設備です。
▲調整池設備
岡崎市一般廃棄物最終処分場は、周辺の自然環境との共生を目指してつくられました。
施設の運転は、太陽光発電による自然エネルギーを活用しています。
施設の周囲には桜の木を中心とした樹木を植えました。
また、水辺の生き物が生息できる環境をとしてビオトープを整備しました。
【太陽光発電設備】
▲太陽光発電設備
【ビオトープ】
▲ビオトープ
雨が降ると最終処分場の埋め立て部分に水がしみこみます。
しみこんだ水を一か所に集めてきれいにするための施設を浸出水処理施設といいます。
【浸出水調整設備】
▲浸出水調整設備
【生物処理設備】
▲生物処理設備
【凝集沈殿処理設備】
▲凝集沈殿処理設備
【高度処理設備】
①砂ろ過塔・・・砂とアンスラサイトをつかって、細かい粒子を取り除きます。ろ過とは、液体に混ざっている細かい汚れを取り除くことを言います。
②活性炭吸着塔・・・水のなかのさらに細かい汚れを活性炭に吸着させて取り除きます。
③キレート吸着塔・・・水のなかに含まれる有害な重金属類をキレート樹脂に吸着させて取り除きます。
▲高度処理設備
【消毒・放流設備】
次亜塩素酸ナトリウムを使って水を消毒してから公共下水道に放流します。
▲消毒・放流設備