第20回 廃棄物資源循環学会研究発表会の

開催にあたって

鈴木憲司
第20回廃棄物資源循環学会研究発表会実行委員会委員長
名古屋大学 エコトピア科学研究所 教授

 

テキスト ボックス:  20回廃棄物資源循環学会研究発表会に参加のみなさん、ようこそ夏の名古屋大学へ。名古屋で「これぞ夏!」を体験してみてください。今年は第9回廃棄物学会研究発表会が名古屋国際会議場で開催されてから11年目、昨年12月に廃棄物学会が一般社団法人に衣替えしてから初めての全国規模の研究発表会です。研究発表会では、口頭およびポスターの研究発表に加え、初日・2日目に開催される各研究部会の企画セッションと並行して、実行委員会が支部、自治体、企業、市民団体の「環境教育の取り組み」、「省CO2型社会を目指す新しい技術」と題して、システムの構築とビジネス化に向けた関連企業からの発表を行います。さらに水害や震災で大きな問題となる「災害廃棄物について考える」の分科会を計画しています。特に今年は甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が襲来して50年目にあたります。当時、小生は小学5年生で、深夜から明け方にかけて風雨がとてもひどく、風速50mの風で我が家の屋根が飛んでしまったとても怖い思いを忘れることができません。また、東海地震への対策が施されつつある今日、「災害廃棄物」について考えることはとてもタイムリーなセッションといえます。二日目に開催される特別プログラムでは、来年愛知県名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を前にして基調講演とパネルディスカッションを行い、参加者のみなさんと大いに考え、語り合いたいと思います。これらの特別セッションを組むことにより参加者の方々への有益な情報提供になればと思います。

市民展示では、東海地方の市民の方々の日常の活動を披露していただきます。また、施設見学は初日の午前中に予定しており、最新鋭の溶融炉で稼動を始めた名古屋市鳴海ゴミ焼却施設や名古屋市内にある藤前干潟の見学、愛知県内の廃棄物処分場である愛岐最終処分場見学、および徳川美術館、トヨタテクノミュージアム(産業技術記念館)、名古屋城等を巡る産業と文化の探訪の各コースを用意しています。

また、本研究発表会が開催される前日までの914日〜16日に“R’09 Twin World Congress(環境技術および資源マネジメント国際会議2009が名古屋大学とスイス・ダボスの2会場で同時開催されます。3RReduce, Reuse & Recycle)をはじめとする環境・エネルギー・資源循環に関するR’09国際会議は、名古屋とダボス間を高度な双方向情報通信技術で結び、国際会議に出席するための航空機を用いた大陸間移動に伴うCO2排出量を削減しようという趣旨に基づいて開催されます。史上初めてのTV回線を用いた国際会議への参加もお願いする次第です。

 



本研究発表会は例年に比べて2ヶ月早い開催ですが、実行委員一同、皆様の来名を心よりお待ちしています。残暑の厳しい名古屋でお会いしましょう。  


Copyright 2009 Japan Society of Material Cycles and Waste Management, All Rights Reserved.