No.1 第19回廃棄物学会研究発表会

平成21年1月 第20巻 第1号

目次

年頭所感

「山河滅びて民不在」にならないために……松藤　康司　1

特集

第19回廃棄物学会研究発表会総括報告……　3
特別シンポジウム報告……　9
国際セッション報告……　12
若手の会総会活動報告……　13
小集会報告……　15

事例報告

下水汚泥の緑農地利用――イングランドの環境政策――……三俣　延子　22

書評

青木　泰 著：プラスチックごみは燃やしてよいのか――温暖化を進めるサーマルリサイクル――……崎田　裕子　29
枝廣淳子 著：エネルギー危機からの脱出――最新データと成功事例で探る“幸せ最大，エネルギー最小”社会への戦略――……荒巻　俊也　30

要旨

【事例報告】

下水汚泥の緑農地利用――イングランドの環境政策――

三俣延子*
【要旨】　廃棄物政策において，下水汚泥の資源化は重要な課題の一つである。下水汚泥の緑農地へのリサイクル率が14%に留まっている日本に対し，UKでは最も実行可能な環境対策であるとの認識から，60%以上がバイオソリッドとして緑農地でリサイクルされている。本短報では，UKのうち，イングランドのある地域における汚泥肥料取引の現状と，それに至るまでの官民一体となった取り組みの概要を，安全汚泥マトリックスという協定を中心に紹介する。
キーワード：下水汚泥，緑農地利用，安全汚泥マトリックス，ナイトソイル，バイオソリッド
廃棄物資源循環学会誌，Vol.20, No.1, pp.22-28, 2009
原稿受付 2008.11.28
* 同志社大学経済学研究科 博士後期課程
連絡先：〒602-8580　京都市上京区今出川通烏丸東入ル