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平成27年度 第1回セミナー -廃棄物処理と資源循環の課題と展望-
 

平成27年度 第1回セミナー -廃棄物処理と資源循環の課題と展望-

■趣 旨:
学会が強い関心を持っている廃棄物処理と資源循環について、現状と課題と展望を探ります。廃棄物処理は法の整備とともに順調に拡大しておりますが、逆有償廃棄物や有害廃棄物への取組み拡大が今後の課題です。現在、資源循環の観点から環境保全と経済性の両立が強く意識されるようになってきました。変わりつつある時代を先取りするための情報を共有するために、皆さん一緒にベンチャー感覚で新たな地平線を探しましょう。

■主 催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会

■日 時: 2015年5月29日(金)9:30~17:00(受付開始9:00)

■会 場: 川崎市産業振興会館(川崎市幸区堀川町66-20)
※JR川崎駅・西口改札出口より徒歩約8分

■定 員: 300名 (ホール会場;200名、セミナー室会場;100名) 《事前申込み制》

■参加費: 5,000円(一般企業の方)、3,000円(その他、市民・官公庁・大学・学生の方)
※セミナー当日、会場受付にて申し受けます。学会名で領収書を発行いたします。

■申込方法: WEB申し込み ※申し込みは終了いたしました。残席ございますので当日直接会場受付にお越しください。

 

■プログラム  (注)2会場で行います

時間 会場:1偕 ホール 会場:9階 セミナー室
9:30~12:00 ●セミナーA
「産業廃棄物処理の現場における廃棄物分類の問題」
講演:穂積篤史(都築鋼産株式会社)
上野 篤(仙台環境開発株式会社)
高橋 潤(高俊興業株式会社)
パネルディスカッション:
[司会]松藤敏彦(廃棄物資源循環学会会長・北海道大学)
●セミナーC
「廃棄物資源循環分野の将来像描出ワークショップ」
※話題提供&ワークショップ
※将来方向性タスクグループと若手・中堅会員の企画
による参加型イベント
[司会]大迫政浩(国立環境研究所)
13:00~17:30 ●セミナーB
「放射能含有廃棄物処理の現状・課題・将来Ⅱ」
-減容等技術の展望と研究開発戦略-
講演:佐藤 努(環境省)
倉持秀敏(国立環境研究所)
田澤龍三(清水建設株式会社)
保高徹生(産業技術総合研究所)
パネルディスカッション:
[司会]大迫政浩(国立環境研究所
●セミナーD
企画セッション:
①安全な埋立地とは何!
(13:00~15:00)
話題提供:遠藤和人(国立環境研究所)
田中宏和(福井県)
磯部友護(埼玉県)
大石 修(千葉県)
東條安匡(北海道大学)
パネルディスカッション:
[司会]原 雄(新井総合施設株式会社)
②小型家電リサイクルはビジネスになるか!
(15:15~17:30)
話題提供:浅井直樹(しげんカフェ)
今井佳昭(スズトクホールディングス株式会社)
張田 真(ハリタ金属株式会社)
パネルディスカッション:
[司会]山本耕平(株式会社ダイナックス都市環境研究所

 

■各セミナーの詳細:
●セミナーA:5月29日(金)9:30~12:00 川崎産業振興会館 大ホール

テーマ: 産業廃棄物処理の現場における廃棄物分類の問題

趣 旨: わが国では,廃棄物処理法において一般廃棄物と産業廃棄物の区分がなされ,産業廃棄物は20種類に分けられる。それぞれについて収集、中間処理、最終処分の基準が定められ、廃棄物の特性に応じた適正管理を図ろうとしている。しかし、廃棄物の区分には曖昧さがあるため、県によってあるいは担当者によって、区分が異なる場合が少なくない。そのため、産業廃棄物を複数の県をまたがって処理する場合、発生側と処理先での区分が異なり、処理の遂行に大きな障害となっている。一般廃棄物と産業廃棄物の区分、特別管理廃棄物とそれ以外の区分にも、県による判断の違いがある。
また、処理の区分においても「中間処理」が焼却-埋立を前提としており、焼却と破砕を想定していた。しかし資源化のために必要な「選別」を中間処理に含めるかどうかも、県によって判断の違いがある。
本企画は、産廃研究部会としての最初のものであり、広く問題を認識し、本当の意味での適正処理につながる提案を行うことを目的とした。

《スケジュール》
○開会あいさつ・趣旨説明; 松藤敏彦(廃棄物資源循環学会会長・北海道大学)
○話題提供(各20分×3名)
・「産業廃棄物の区分が定まらない事例」;穂積篤史(都築鋼産株式会社)、上野篤(仙台環境開発株式会社)
・「中間処理の許可が異なる事例」;高橋 潤(高俊興業株式会社)
○パネル討論/ディスカッション
○今後の活動について
●セミナーB:5月29日(金)13:00~17:30 川崎産業振興会館 大ホール

テーマ:放射能含有廃棄物処理の現状・課題・将来(Ⅱ)-減容等技術の展望と研究開発戦略-

趣 旨:福島第一原発の事故に伴う放射能汚染廃棄物の問題については、学会として研究発表会等での学術的な知見等の提供を通して、早期の環境回復に貢献してきました。今回企画した掲題の講演会は、昨年12月に開催した企画の第二弾として、スタートしたばかりの福島県内の中間貯蔵事業や30年後までに完了しなければならない県外最終処分に向けた減容化等技術について、関連情報を共有し、学会として貢献すべき今後の研究開発戦略について議論したいと考えています。奮ってご参加頂ければ幸いです。

《スケジュール》
○司会進行;大迫政浩(国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター長)
○話題提供(各30分×4名)
・「除去土壌・汚染廃棄物の減容等技術に関する研究開発への期待」;佐藤 努(環境省 水・大気環境局)
・「熱化学的減容化技術」;倉持秀敏(国立環境研究所)
・「除染に伴って発生する除去土壌の再生利用」;田澤龍三(清水建設株式会社)
・「除去土壌・汚染廃棄物の減容化技術シナリオ」;保高徹生(産業技術総合研究所 )
○休憩15分
○総合討論(60分)
ファシリテーター:大迫政浩(国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター長)
討論者:話題提供された講師
形式:パネルディスカッション(フロアとの質疑含む)

 

●セミナーC:5月29日(金)9:30~12:00 川崎産業振興会館9階 セミナー室

テーマ:廃棄物資源循環分野の将来像描出ワークショップ

趣 旨:学会の若手・中堅人材が集い、将来の廃棄物資源循環分野の課題等をワークショップ形式で議論し、将来像を描出する作業を行う参画型イベント。

《スケジュール》
○挨拶・趣旨説明 大迫政浩(国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター長)
○話題提供:将来方向性TG(未定)
○ワークショップ
○グループ発表
※ワークショップ参加者は限定。傍聴は可。

 

●セミナーD:5月29日 13:00~17:30 川崎産業振興会館9階 セミナー室

①安全な埋立地とは何!(13:00~15:00)

趣 旨:廃棄物埋立地の安全に関しては、基準省令制定以降継続する、古くて新しい課題である。本セミナーでは、埋立処分の現場から埋立地内部の可視化、埋立物の挙動から見る安定化/封じ込め、事業者にとっての安定操業などについて議論する。

《スケジュール》
○司会進行:原 雄 (新井総合施設株式会社 顧問)
○話題提供(各10分×5名)
・「最終処分場の調査事例」;田中宏和(福井県衛生環境研究センター)
・「埋立地内部を可視化する―電気探査法を中心として-」;磯部友護(埼玉県環境科学国際センター)
・「安全・安心な埋立地の要件」;東條安匡(北海道大学)
・「埋立物の封じ込め」;遠藤和人(国立環境研究所)
・「事業者の作った安定操業の手順書」;大石 修(千葉県環境研究センター)
○ディスカッション:話題提供者間およびフロアとの質疑

②小型家電リサイクルはビジネスになるか!(15:15~17:30)

趣 旨:リサイクル法が施行されて1年を経過した。将来の事業可能性を認めて多くの処理業者が参入し、多くの実証試験が行われている。その取組結果がまとまり始めたので、改めてビジネスの可能性について議論したい。逆有償廃棄物のリサイクルシステムの費用負担を減らし、システムの持続性を高めるためのシステムの改善(広域大量収集、一部費用負担、民間主体、リユースなど)について議論し、リサイクルの量と質の拡大を図りたい。

《スケジュール》
○話題提供(各20分×3名)
・浅井直樹(しげんカフェ)
・今井佳昭(スズトクホールディング株式会社)
・張田真(ハリタ金属株式会社)
○パネルディスカッション:司会 山本耕平(株式会社ダイナックス都市環境研究所)

 

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